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「ノウイング」(2009 アメリカ)

「ノウイング(KNOWING)」(2009年/アメリカ)
e0006365_021109.jpg監督・製作・脚本:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ、チャンドラー・カンタベリー、ローズ・バーン、
   ララ・ロビンソン、ベン・メンデルソーン

ニコラス・ケイジという映画俳優はいつ見ても興味深い。役者で映画を見ることはあまりしないのだが、その俳優・女優が出る映画を選んでいる場合で、かつ、その選択が自分の好みと重なる部分が多い場合は、結果としてその俳優・女優さんの出る映画をたくさん見てしまうことになってしまう。私の場合、このニコラス・ケイジやジョニー・デップがそういう役者だ。

映画は、俗に言うところのディザスター・ムービーとして宣伝されているが、よく見てみると、実のところ、中途半端な設定だ。太陽のスーパーフレアとオカルティックな預言(プロフェジー)に地球外知性体による方舟的な救済...それに親子愛が複数重なるというもの。割と重厚な造りになっているので、決していかにもハリウッド的な大味さは感じないのだが、テーマ的には欲張りすぎたのではないかとも思う。そのくせ、妙に詰めが甘い。顕著だったのは最後の子供たちが降り立った新世界の設定。その星に降ろされたのは男女の子供たちが一組ずつ、かなりの距離を置いているように見える。その地には自然以外何もない。これでは、まだ小学生低~中学年程度の子供たち二人だけでは、ほぼ確実に死ぬだろう。子供たちを降ろした宇宙船はそのまま去っていってしまった。食べ物は? 住む場所は? 衣食住を考えると、あまりにもイメージだけのユートピアだ。

スーパーフレアに飲み込まれる地球の描かれ方もイメージ先行のように思える。スーパーフレアって、こんなにゆっくり進むものなのか? 地球の夜の側は同時に滅びるものなのか? そういうリアリティはまったくと言っていいほどない。地下鉄の事故の場面や飛行機の墜落の場面もセンセーションではあるが、あまりリアリティはない。そこがこの映画が「B級映画」として、監督も役者も、大いに楽しんで作成されていることの表れなのかもしれない。そう思うと、詰めの甘さも、大げさなCGも、すべてがわざと、意図的に演出されたものなのだなぁと思う。ニヤニヤと笑いながら見るべき映画だったのか?
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by invox | 2009-07-16 00:21 | ■Cinema/Movie