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Gentle Giant for Three Friends

THREE FRIENDS 来日。日本では、「シルヴァー・ウィーク」などと言い始めた秋の大型連休に三日間連続で4公演。ファンとの交流イベントも行われる。もう1週間を切った。あぁ予習ができていない。

来日するメンバーには、ジェントル・ジャイアントのオリジナルメンバーであるゲイリー・グリーンとケリー・ミネア、それに2代目のドラマーのマルコム・モーティマーという3人が含まれており、それに10CCのボーカルであるミック・ウィルソンなどベテランの4人が加わった7人編成。ダブル・ギター、ダブル・キーボードに、ドラムス、ボーカル、ベースという楽器構成になる。

演奏されるのは、基本的にジェントル・ジャイアントの楽曲だ。なので、とりあえずジェントル・ジャイアントのディスコグラフィーを復習しておきたい。以下は、オリジナル・アルバムのリストとなる。

●ジェントル・ジャイアント・ディスコグラフィ

"Gentle Giant" (1970)
"Acquiring the Taste" (1971)
"Three Friends" (1972)
"Octopus" (1972)
"In a Glass House" (1973)
"The Power and the Glory" (1974)
"Free Hand" (1975)
"Interview" (1976)
"Playing the Fool: The Official Live" (1976)
"The Missing Piece" (1977)
"Giant for a Day!" (1978)
"Civilian" (1980)

ということで、まさに70年代をフルに活動したバンドだった。私が初期作品を耳にした頃にはすでに最後の2枚のアルバムが発表される頃だった。とんでもなくテクニカルで複雑なことを意図も簡単そうに演奏するバンドだという印象を持った。当時、キング・クリムゾンがそれほど難しくないことをとても難しそうに塩素売るバンドで、ジェントル・ジャイアントはものすごく難しそうなことをとても簡単そうに演奏するバンドだという印象を持ったことを覚えている。いや、そういう風に聞こえるというだけの話だ。GGは、それだけ、とても楽しそうに演奏している印象があったのだ。実際、ライブ・アルバムだけでなく、FMラジオで聞いたBBCのイン・コンサートなどの印象もまさしく「楽しげ」。こういう人たちがいるんだなぁと感嘆させられたものだ。

彼らのアルバムは、現在はCDで何度か再発されているし、リマスターされたものやボーナス・トラックが追加されたものもあるので、実際に購入するときは事前にどんなものが出ているのかを確認してからの方がよいかもしれない。中には2in1で出ているものもあるので、ちょっと聞いてみたい、程度なら、あるいは、LPで持っている人は、それ(2in1)でも良いかも。私は、先に書いたように、LPで持っているものとCDで持っているもの。両方あるものと両方ないものとがあるという程度のファンなのだが、それでもかなり好きだと言っていいと思う。ということで、以下に、オリジナルLPでの収録曲をリスト化しておいた。


●ジェントル・ジャイアント・ディスコグラフィ

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"Gentle Giant" (1970)
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  1. Giant
  2. Funny Ways
  3. Alucard
  4. Isn't It Quiet and Cold?
  5. Nothing at All
  6. Why Not?
  7. Queen

記念すべきデビュー作。重厚なロックサウンドで、むしろ中世的な印象は2,4といった楽曲のインパクトのせいかもしれない。へヴィなギターと多彩な楽器構成、個性の強いボーカルはすでに確立されている。

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"Acquiring the Taste" (1971)
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  1. Pantagruel's Nativity
  2. Edge of Twilight
  3. The House, The Street, The Room
  4. Acquiring the Taste
  5. Wreck
  6. Moon Is Down
  7. Black Cat
  8. Plain Truth

全体を貫く重く艶やかな印象が強く、個人的には最も好きなアルバム。ヘヴィな中にもユーモラスな感覚が顔をのぞかせる瞬間もあり、とても雰囲気のある作品だ。

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"Three Friends" (1972)
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  1. Prologue
  2. Schooldays
  3. Working All Day
  4. Peel the Paint
  5. Mister Class and Quality?
  6. Three Friends

今回来日するマルコムが参加した唯一のアルバム。やはり旧A面の3曲が印象が強いがB面1曲目の4もライブ定番となるだけにインパクトは強い。

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"Octopus" (1972)
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  1. Advent of Panurge
  2. Raconteur, Troubadour
  3. Cry for Everyone
  4. Knots
  5. Boys in the Band [Instrumental]
  6. Dog's Life
  7. Think of Me with Kindness
  8. River
 
ロジャー・ディーンの描く蛸が印象的だが、楽曲は渾然一体とした中にも妙な親しみやすさがあり、アルバム全体としてとても素晴らしい作品だ。ライブではこれらの楽曲がメドレーでアレンジされなおしていたようだが、単独でももちろんいい曲ばかりである。

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"In a Glass House" (1973)
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  1. Runaway
  2. Inmates Lullaby
  3. Way of Life
  4. Experience
  5. Reunion
  6. In a Glass House
 
透明なフィルムと地の紙への印刷を重ねることで各メンバーの楽器の持ち替えを表現したジャケットが有名だが、楽曲はより複雑になっている。1曲目の印象がやたらに強く、それだけでおなかいっぱいという感じもあるが、4もライブでは定番だったようだ。

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"The Power and the Glory" (1974)
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  1. Proclamation
  2. So Sincere
  3. Aspirations
  4. Playing the Game
  5. Cogs in Cogs
  6. No Gods a Man
  7. Face  
  8. Valedictory

前作の複雑さからの反動か、かなりシンプルな楽曲で構成された作品。8曲というのも初めてで、1曲あたりの短さが分かろうというもの。だが、シンプルになった分、彼らのメロディのよさやアレンジの骨格の素晴らしさが抽出されたような素晴らしい作品に仕上がっている。これを単にポップになった、としか看做せない様では彼らの音楽を十分には理解できていないといえるだろう。

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"Free Hand" (1975)
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  1. Just the Same
  2. On Reflection
  3. Free Hand
  4. Time to Kill
  5. His Last Voyage
  6. Talybont
  7. Mobile
 
前2作品の良いところを昇華させたような旧A面。このアルバムを聴いたのが、後述のライブ・アルバムよりもかなり遅かったせいか、旧B面の楽曲に対しては、それほどピンと来ていない。このアルバムを最高傑作という人も多いので、私にはタイミングが悪かった、ということか。

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"Interview" (1976)
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  1. Interview
  2. Give It Back
  3. Design
  4. Another Show
  5. Empty City
  6. Timing
  7. I Lost My Head

残念ながら持っていない一枚。ただし、ライブ盤に最後の曲が収録されているので、1曲だけは知っているとも言える。あまりに無機質になってしまったという評判が好ましくなかったのでこれまで購入していなかった。

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"Playing the Fool: The Official Live" (1976)
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  1. Just the Same
  2. Proclamation
  3. On Reflection
  4. Excerpts from Octopus
("Boys in the Band", "Reconteur troubadeur",
"Aquiring the Taste", "Knots", The Advent of Panurge")
  5. Funny Ways
  6. The Runaway
  7. Experience
  8. So Sincere - Drum Solo
  9. Free Hand
 10. Sweet Georgia Brown [Breakdown in Brussels]
 11. Medley: Peel the Paint/I Lost My Head

これが彼らの全盛期のライブだ。選曲もベスト・アルバム的だし、文句なく入門編としてもお奨めできる。ジャケットの内側には、当時のツアーで回った都市名が、まるで星座表のように描かれている。録音は1976年9月から10月にかけて行われた欧州ツアーから録られている。ライブとは思えないほどの楽器の持ち替えや複雑なコーラスが素晴らしい。とは言え、後に多くの音源が出回る1978年頃のライブも素晴らしいので、オフィシャルで出ているものはぜひ聴いてみて欲しい。

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"The Missing Piece" (1977)
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  1. Two Weeks in Spain
  2. I'm Turning Around
  3. Betcha Thought We Couldn't Do It
  4. Who Do You Think You Are?
  5. Mountain Time
  6. As Old as You're Young
  7. Memories of Old Days
  8. Winning
  9. For Nobody

さて、ここからがいわゆるGGの下り坂の時代に当たる。時はパンクの隆盛が騒がれ始めた頃。GGも、より「売れる」ことをレコード会社から求め始められたようだ。以前よりも短い曲が多くなり、リズムもコーラスもシンプルになってきた。楽器の持ち替えも見られなくなり、いわゆるロックバンド編成での楽曲中心のアルバムだ。それでも、ここで聴けるメロディのよさはGGらしく、キャッチーとさえ言えるだろう。プログレファンは離れたかもしれないが、より多くのロックファンに聴いて欲しい作品だ。BBCのライブなどで聴かれる曲もこの時期のものだ。私はかなり好きだと思う。

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"Giant for a Day!" (1978)
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  1. Words from the Wise
  2. Thank You
  3. Giant for a Day
  4. Spooky Boogie
  5. Take Me
  6. Little Brown Bag
  7. Friends
  8. No Stranger
  9. It's Only Goodbye
 10. Rock Climber

さわやかなコーラスから幕を開ける本作では、さらにポップでキャッチーなコンパクトな楽曲を揃えてきた。アメリカでの商業的な成功を得るためには仕方がなかったといえばそれまでだが、彼らの持っている本来的なポピュラリティがよりストレートに表現された、とも言えるだろう。だけど、印象に残る曲があまりない...。

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"Civilian" (1980)
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  1. Convenience (Clean and Easy)
  2. All Through the Night
  3. Shadows on the Street
  4. Number One
  5. Underground
  6. I Am a Camera
  7. Inside Out
  8. It's Not Imagination

これが結局最後の作品となってしまったが、これも前作を聴いた時点で購入に積極的な意欲がなくなってしまい、そのまま今日まで来てしまった。前作よりも、吹っ切れているという評も目にしているので、気にはなるのだが...。これを機会に購入しよう。
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by invox | 2009-09-14 23:39 | ■Music