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"OMA" Burlakat

"OMA" Burlakat (2009)

e0006365_23524175.jpg 1. Laulaja
2. Oma Aramaine
3. Darja
4. Salmin Tytto
5. Mieli Milmani Muamoni
6. Pienet Linnut / Rub'lan D'enga
7. Jarvirannas
8. Kukkuu, Kukkuu
9. Sluaviet Tytot
10. Hyinen Tytto
11. Sulho
12. Koivu



Johanna Koukkunen - vocals, kantele
Jukka Kyll nen - drums, percussion, guitars
Pauliina Lerche - violin, vocals
Vesa-Pekka Pisto - bass
Lasse Eronen- accordeon
Sirkka Kosonen: vocals, kantele
Pasi Tolvanen: guitar, dobro

さて、ブーラカットの3枚目のアルバム「オマ」が発表された。これまでの2枚のアルバムはとても気に入っていたのだが、このアルバムは、それら以上に素晴らしい。1枚目のアルバム「Tsatuska」が1999年、2枚目の「Magie」が2003年だから、随分とのんびりしたペースだ。しかし、フィンランドや周辺国においてはライブを行っていたようで、活動自体はマイペースながらも継続していたようだ。

日本ではソロとして、またMIMMITとして知られるパウリーナ・レルヒェは、ここではバッキング・ボーカルとバイオリンを演奏している。日本公演ではカンテレとアコーディオンを演奏する姿しか見たことがないので、ぜひバイオリンを演奏するこのバンドでの来日公演を望みたいものだ。

バンドは、メイン・ボーカルを務めるヨハンナ・コウックネンがリーダーのようだ。彼女が1993年に学生仲間の3人と始めたのがこのバンドの成り立ちである。結成の半年後くらいにパウリーナが参加している。1枚目のアルバムが録音されるまでには現在もメンバーである顔ぶれはほぼ揃っているが、アコーディオンのラッセとギターのパシは2006年からの参加だ。

ジャズのテイストも感じさせるベース・ギターに、カレリア地方のフォーク音楽の要素が目いっぱい詰まったメロディやハーモニー。それに素朴ともいえるパーカッションが加わる。そして、アコーディオンとバイオリンの絶妙なアンサンブルにギターやカンテレ、ドブロなどが加わり、独特の音空間を作り出している。

これまでの中で最も洗練されていながら、もっともカレリア的とも言えるのではないだろうか。ヴァルティナが楽器部分のアレンジが完全に西欧ポピュラー音楽の規範を取り込んでいるのに対して、ブーラカットはもっとカレリア色が強い。アコースティック楽器が多いという点でも違いがある。同じカレリア地方出身のバンドであり、個性も強いが、これらのバンドを生んだカレリア地方の音楽的土壌が如何に豊かであるかを物語っているのには違いない。パウリーナの音楽やヴァルティナに惹かれるものがある人にはぜひ一度聴いてみて欲しい音楽だ。
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by invox | 2010-03-12 23:53 | ■Music