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OSANNA + David Jackson Live in Japan 2nd April

さて、4月2日に川崎で行われたイタリアのプログレッシヴ・ロック・バンド、オザンナ+デヴィッド・ジャクソンの来日公演に行ってきました。アルバムは「パレポリ」のみ1980年代のKingのユーロロック・コレクションで購入したものの、それ以外は昨年の「プログ・ファミリー」まで未聴。来日公演が決定してから「L'uomo」を聴き、ショックを受ける。もっと早く聴いていればよかった、もったいないことをしてしまった、と。

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OSANNA & DAVID JACKSON
 with GIANNI LEONE

Live at Club Citta, Kawasaki, Japan
2nd April 2010 Friday


e0006365_118291.jpgライブでは、メンバー全員が「あの」メイクをして登場。デヴィッド・ジャクソンも顔にペイントを施している。ステージ後方には巨大スクリーンがあり最初から最後までずっと映像を写していた。最初はアルバム「プログ・ファミリー」のツアーの一環でもあることを示すタイトルとバンド名が大写しになり、それから「パレポリ」のイントロが映像と共に流された。この太鼓の音を予想していなかったこともあり、私は背中がぞくぞくっとした。映像は始めて見るものだが、どうもこの音楽のための古い映像のようだ。期待していなかったが、アルバム「パレポリ」で聴くことのできる地中海の民俗的な雰囲気が漂っている。やがてそれにかぶせるようにして演奏が始まった。何と力強い音だ。

演奏された曲のほとんどは、すでにチッタのウェブサイトで公表されていたセットリストに沿っていたのだが、やはりライブは違う。誰がどんな音を出しているのかが良く分かるし、みんな上手い。デヴィッドのサックスの音もアルバムでは判然としなかったところも含めて、実際にはかなり大きな比重を占めていることが分かるものだった。ダブル・ホーンにソプラノ、フルート、ティン・ホイッスル、民族楽器の笛など、何度も持ち替えながらの演奏は見ていて楽しいものだし、今月15日で63歳になるとは思えない元気溢れるものだった。リノもすごい。あれだけの歌を延々と歌い続けられる力には脱帽だ。そして何より上手い。声も良い。とても美しいメロディを聞かせてくれる。その美しい歌声に美しいサックスが絡み付いていく。その拮抗した様が素晴らしい。そして予想以上に良かったのがリノの息子のイルヴィンの歌だ。声質が似ているが若い彼の声はまた違う魅力に溢れるもので、これがまた上手いのだ。二人のハーモニーはとても素晴らしかった。

バンドは、リノとデヴィッドの2フロントだとDJから聞いていたが、確かに立ち位置、存在感、活躍の度合いの全てがこの二人を中心にしている。それを支えるバンドは、かなり上手いドラムスとベースに豪放なギターが乗る。それを支えるキーボードも上手い。リノの息子のイルヴィンは、キーボードとバッキング・ボーカルの他にMacのNotebookでのコントロールをしている。これをミキサーのアルフォンソが上手くまとめている。いい音だ。チッタでこれだけバランスのいい音を聞いたのは初めてかもしれない。チッタでもこれだけいい音が出るんだなぁと感心した。

途中で加わったジャンニ・レオーネは、まずはバレット・ディ・ブロンゾの「YS」からドラムのジェナッロとベースのネッロをバックにソロを繰り広げ、派手な衣装とアクションで観客の目を楽しませてくれた。いや、この人のオルガンは凄まじい。そしてキーボードのサッサ以外のメンバーが戻り、再びオザンナの曲。リノ、デヴィッド、ジャンニの3人は、圧倒的な存在感でバンドを引っ張っていく。なんかすごいいい物を見た、得した気分だ。ジャンニは曲の途中で演奏を終え、なにやらチラシのようなものをばら撒きながら会場の通路を一周。もう一度ステージに上がってからステージを去った。チラシにはよく見えなかったが、ジャンニのサインが入っていたようだ。その間にサッサが戻ってきて再び最初のフォーマットでの演奏が続く。それにしてもパワーが落ちない。それどころかどんどん盛り上がっていく。観客もそれに応えるように熱い拍手と歓声を送る。

そして、今度はデヴィッドの曲を2曲続けてやるよとリノが紹介して袖に引っ込んだ。替わりに息子のイルヴィンが中央のボーカルマイクに向かう。サッサとデヴィッドの二人で引き始めたイントロは「ロング・ハロー3」A面最後の曲「ソンニ・ドロ(Sogni D'oro)」だ。イタリア語で「素敵な夢を」とか「黄金の夢」という意味らしいが、オリジナルはジャッコがボーカルをとっており、私の大のお気に入りの曲でもある。これをイルヴィンが朗々と歌い上げる。上手い。デヴィッドがアレンジしなおしたと言っていたが、このバンド・バージョンは最高だ。そして後半の歌が終りサックスのソロのパートの途中からリノが戻ってきてアコースティック・ギターを掻き鳴らし始める。そして、ギターのファブリッツィオが「テーマ・ワン」のイントロへとつないだ。バンド一体となっての演奏はとても素晴らしく、厚みのあるものだった。う~ん、これがイタリアン・パワーかと唸らされる。途中会場の観客にラララと歌わせる場面もあり、とても盛り上がった。感動した。

ステージは休憩なしで進んだが、後半には「オザンナの歴史だ」と紹介があり、スクリーンに70年代の白黒のTV映像が映し出された。当時のメンバーが一人ずつ出てくるたびにリノが名前を紹介した。そしてフルートのエリオ・ダンナのインタビューから曲へと入っていくのだが、そのイントロに入って数小節のところから実際の演奏を被せていった。最後は「パレポリ」の曲を間に「ミラートレイン」のフレーズを挟んだりしながら怒涛の演奏で終了。観客はスタンディング・オベーション。メンバーは客席を写真を撮ったり、前の方の観客と握手をしたりしてステージを去っていった。

アンコールでは「あと2曲演奏する、そしてサプライズ」とリノが言って演奏を開始。オザンナの曲2曲を演奏し終わった途端に再び「テーマ・ワン」だ! 会場も大興奮。まさにオザンナの本領発揮といったところだろうか。ナポリ出身であることを誇りとして、ナポリ民謡をサウンド・チェックで歌ってみたり、「フニクリ・フニクラ」や「オー・ソレ・ミオ」のフレーズを自分たちの歌に挟み込んだりして陽気でパワフルな男たち。そんな印象を強烈に与えてくれたステージだった。港町ナポリの酒場で陽気に呑み騒ぐ男たちの喧騒が目に浮かぶようだ。

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OSANNA & DAVID JACKSON with GIANNI LEONE
Live at Club Citta, Kawasaki, Japan, 2nd April 2010 Friday
 
1. Fuje'a Chisti Paese part 1 (Oro Caldo)「Palepoli」
2. Intro Animale (Animale Senza respiro)「Palepoli」
3. Mirror Train「L'uomo」
4. L'uomo「L'uomo」
5. Ce Vulesse「Suddance」
6. A Zingara「Suddance」
7. Oro Caldo「Palepoli」
8. My Mind Flies「Milano Calibro 9」
9. L'amore Vincera Di Nuovo「L'uomo」
10. Landscape of Life「Landscape of Life」
11. Mirror Train reprise only finale「L'uomo」
12. Introduzione「YS」
13. Everybody's Gnna See You Die「L'uomo」
14. In Un Vecchio Cieco「L'uomo」
15. Vado Verso Una Meta「L'uomo」
16. Solo Uniti「El Tor」
17. Non Sei Vissuto Mai「L'uomo」
18. Tema「Milano Calibro 9」
19. There Will Be Time「Milano Calibro 9」
20. Sogni D'oro「Long Hello Volume 3」
21. Theme One「Pawn Hearts」
22. Blues By Fuje「Improvisation」
23. Fuje'a Chisti Paese part 2「Palepoli」
<<アンコール>>
24. Il Castello Dell'Est「Landscape of Life」
25. Taka Boom「Taka Boom」
26. Theme One「Pawn Hearts」

*このセットリストは、予めクラブ・チッタのホームページに出ていたものです。
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by invox | 2010-04-12 11:04 | ■Music