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Hatfield and the North Live at Citta

ハットフィールズのライブ、と言ってもデイブ・スチュワートはそこにいないのだ。代わりにアレックス・マグワイヤーという若手のキーボード奏者が参加している。彼は最近のピップ・パイルのバンド仲間だということで、かなりの腕前であり、単にデイブのラインをなぞるのではなく、オリジナリティあふれる演奏を聞かせてくれた。これはこれですごくよかったのだ。

Hatfield and The North

"THE ROTTERS'? CLUB CITTA'!" 10月1日(土)川崎クラブチッタe0006365_2321439.jpg

PHIL MILLER (g)
RICHARD SINCLAIR (b,vo)
PIP PYLE (ds)
・ALEX MAGUIRE (key)

開場して中に入ると、ドリンクカウンターの向かい側の公衆電話でフランス語で激しく電話しているピップがいた。何を言っているのかは分からないが機嫌はよくなさそうだった。なのでそっとしておいてホールに入る。しばらくして知人と話をしていると今度はリチャードが出てきた。思わず声を掛けてしまった。握手をしてしばらく話をした。調子はどうだいと聞くと、上手くいくことを願っているよ、とちょっと自信なさげ。久しぶりに話をしたリチャードはやっぱり快活な様子だが、以前よりもちょっとまじめになった感じがした。

e0006365_231356100.jpgリチャードはものすごく練習したんだろうなぁ、というのがよく分かるほどうまかったし、間違えたり忘れていたりしなかった。過去の日本公演等を見ていると、かなりの頻度で間違えたり忘れてたりしたから、これはものすごい練習をしたことを意味している。フィル・ミラーもこの半年は、このバンドのための練習や準備で他のことが何も出来なかったと語っていたらしい。ピップ・パイルもきちんと曲をこなしていたし、途中で手が迷うということもなかった。みんな一生懸命に練習したのだということがひしひしと伝わってくるステージだった。だが、個人練習の積み重ねは必ずしもバンド全員が揃っての練習を意味しない。なので、フレーズの頭がずれたりキメが合わなかったりというのも多かった。これは少し残念だった。それでも、全体としてみれば、リチャードのソロ・アルバムやピップ・パイルのソロ・アルバムからの曲、それに新曲らしきものも含めて、ノスタルジアに頼り切ったステージとはかけ離れたものとなった。これは、なじみの曲をもう1,2曲聴きたかった、という気持ちの反面、大変うれしい驚きかつ喜びであった。バンドは生きていた。

これが最後の曲だとピップが紹介した曲の演奏終了後、ステージから下がろうとするメンバーにリチャードが声を掛けた。どうせアンコールで出てこなけりゃならないんだからこのままやっちまおう。そう言ったに違いない。ピップもドラム・ストゥールに戻って演奏を始めた。そしてその曲が終わってピップがさっと立ち上がってステージの袖に下がろうとしたところへリチャードがすかさずもう一曲、イントロを演奏しだしたのだ。ピップは仕方なくドラムスに戻り演奏をした。そしてその後は、今度は挨拶もそこそこにとっととピップがステージを去ったのは言うまでもない。やはり開演前の電話のせいでいらいらしていたのだろう。
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個人的に大変残念だったのは、都合で初日だけしか見ることが出来なかったことだ。二日目は一体どんなものだったのだろうか。誰か見てないかなぁ…。彼らの活動計画はリチャード・シンクレアのホームページに掲載されている。10月はイギリスでのライブがまだまだあるようだ。来年はメキシコのバジャにも出るとのこと。ニュー・アルバムも出したいと言っているらしいから楽しみである。
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by inVox | 2005-10-04 13:07 | ■Music