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Random Hold Project David Fergusonの幻の構想

2009年に亡くなった元Random Hold(ランダム・ホールド)の創始者の一人デヴィッド・ファーガスン(David Ferguson)が、息子のサムと共にランダム・ホールドの新作を制作しようとしていたということを知ったのは、彼が亡くなった年の後半に、とあるBBSで2008年7月のサムの発言を見かけたからだった。

そこにはデヴィッド・ローズ(David Rhodes)や2ndアルバム時のベース奏者だったマーティン・スウェイン(Martin Swain)などがレコーディングに参加しており、2009年末ごろには出せるのではないかと書いてあった。実際には、その発言の約1年後にデヴィッド・ファーガスン氏が亡くなってしまったため、その構想は現実とはならなかったのだが。

ずっとこの話が気になっていて、昨年、ランダム・ホールドのデビュー・アルバムをプロデュースし、デヴィッド・ファーガスンのソロ・アルバムには娘のホリーが参加したり、自身もデヴィッド・ローズの新作ソロ・アルバム「ビタースウィート(Bittersweet)」にも参加したピーター・ハミル氏にこの話を聞いてみたのだが、ハミル氏曰く、「DFが亡くなった時、レコーディングはさほど進んでいなかったはずだ。おそらくサム一人ではプロジェクトを進めるのは難しいだろう。」とのことであった。

最近、デヴィッド・ローズと直接やり取りをする機会があったので、無謀にも、直接この件について訊いてみたのだが、「私の感じているところでは、この仕事は、ほとんどがデヴィッド・ファーガスンと息子のサムのもので、自分はDFがなくなる前にしばらく一緒に作業した」というものだ。ということだった。これはいくらかのレコーディングを行ったという意味に解釈してもいいだろう。

しかし、実際には、同時期にデヴィッド・ローズは自身のソロ・アルバム「ビタースウィート」の準備を進めていたはずなので、あまり積極的に関与していたというのは考えにくい。やはり、この最後のランダム・ホールド作品は亡くなったデヴィッド・ファーガスンが、墓の中へと持っていってしまった、ということになるのだろうか。

息子のサムはまだ若く、大学生で、音楽もやるが、彼自身の興味の中心は演劇であり、自身、劇団で俳優をやっているようだ。先の発言に拠れば、ランダム・ホールドの新作では父親のデヴィッドと共にサムが共作した楽曲も含まれる予定だったという。彼がそれらを仕上げる気になるかどうかは分からないし、彼が独力で作品として仕上げるには膨大な時間とお金が必要だろう。父親の持っていた音楽業界における人脈を受け継いでいる訳ではないだろうから助けてくれる人はほとんどいないだろう。やはり幻の一枚ということになってしまうのだろうか。
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by invox | 2011-06-11 15:42 | ■Music