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テリー・ギリアム「ザ・ブラザーズ・グリム」

ザ・ブラザーズ・グリム」はグリム童話の一場面を織り込みながらも、グリム兄弟とはまったく関係のない(と思われる)ファンタジー・アクション・ムービーだった。実際のグリム兄弟が、いったいどういう人物だったのかは知らないし、詐欺をやっていたのかもわからない。兄と弟のキャラクター設定も実在の兄弟に似ているのかどうかも分からない。だけれども、映画は笑える楽しいものだった。フランス占領下のドイツというのだから19世紀、ナポレオン以降の時代か。すでにキリスト教徒による森の進行の破壊から数世紀を経て森は本来の姿を部分的には取り戻しているという状況のようだ。ヨーロッパ全土での森林の破壊がもたらした自然の調和の崩壊はこの時点では回復途上にあると見ていいのかもしれない。森の回復は古い民間伝承の復活をも意味したのではないだろうか。キリスト教とは無縁の神話と伝説の世界がキリスト教的な解釈の下で異教=邪宗として神は邪神や悪魔に、女神は魔女へと変えられていった。
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テリー・ギリアムという監督は「12モンキーズ」と「未来世紀ブラジル」が有名だが、実はどちらもちゃんと見たことはない。今度見てみようっと。
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by inVox | 2005-11-05 21:31 | ■Cinema/Movie