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アンサンブル・コンテンポラリーα~ヨーロッパと日本の現在の潮流から

アンサンブル・コンテンポラリーα~ヨーロッパと日本の現在の潮流から」

e0006365_2232278.jpg昨年ご紹介したコンサートがNHK-FM「現代の音楽」で放送された。と言ってもまだ前半のみで、後半は来週2月11日(日)18:00からだそうだ。昨年見に行くつもりでチケットまで購入していたが当日体調を崩してしまい見に行くことが出来ずに残念な思いをしていたところなのでこの放送は大変嬉しい。

もちろん、今回もお目当てはバス・クラリネット奏者の鈴木生子さんのソロ演奏だ。タイトルの通り打ち付けるようなタイプの奏法を多用した楽曲である。NHK-FMの解説者によると「超絶技巧」であり「楽器の持つあらゆる可能性を引き出した」演奏だという。しかし、言葉でのそういった表現から思い浮かべるものと実際に耳にした音楽とは印象が異なっていた。これはまさしく音楽である。技巧的なことはよく分からないが、聴いていて楽しめるものだった。

先に流された二つの楽曲も技巧的には相当に高度なものだったが、最近の流行なのか、超絶技巧を組み合わせて音楽を作るという傾向において、同じ方向を向いているように思えた。もちろん作曲家は異なっているのだから、たまたまそういう楽曲が今回選ばれただけなのかもしれない。20世紀の音そのものの響きを組み合わせるといった方法論よりもはるかにポピュラー音楽の範疇に近いものを感じる。いや音楽はそもそもポピュラーなものなのだから当然と言えば当然なのかもしれない。

「アンサンブル・コンテンポラリーα~ヨーロッパと日本の現在の潮流から」
(東京・すみだトリフォニーホールで収録)

●2月5日放送分e0006365_22322658.jpg

1)「マニック・サイコシスIII」(川島素晴)(7'30")
  (ピッコロ)木ノ脇道元、(クラリネット)遠藤 文江
  (トランペット)曽我部清典、(ファゴット)塚原 里江

2)「収容所にて」(ジェラルド・バリー)(12'30")
  (バイオリン)花田和加子、(チェロ)福富 祥子
  (ピアノ)及川 夕美

3)「スラップスティックII」(鈴木純明)(9'30")
  (バス・クラリネット)鈴木 生子

4)「気 根」(カローラ・バウクホルト)
  (フルート)木ノ脇道元、(クラリネット)遠藤 文江
  (ビオラ)安藤 裕子、(チェロ)松本 卓以
  (指揮)川島 素晴

●2月12日(日)放送予定プログラム

1)「オクトパス」(クロード・ラナース)
   perc solo=神田佳子
2)「鎧の着け方」(徳永 崇)
   fl=木ノ脇道元 vc=福富祥子 pf=及川夕美
3)「ソロ(ヴァイオリン)」(堰合 聡)
   vn solo=野口千代光
4)「コンティニュオ(ン)」(フィリップ・ルルー)
   fl=木ノ脇道元 cl=遠藤文江 vn=花田和加子
   vc=福富祥子 pf=及川夕美 cond=川島素晴

来週の放送も楽しみである。
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by inVox | 2006-02-05 22:32 | ■Music