ブログトップ

Out of My Book

invox.exblog.jp

Official inVox Blog; Watched, Read and Listened in my real life.

「ウォーク・ザ・ライン;君に続く道」

「Walk the Line 君に続く道」

e0006365_14414896.jpg劇場公開時、気になっていた映画だが、ジョニー・キャッシュの音楽自体を聞いたことがなかったこともあって迷っている間に上映終了となってしまっていた一本。今回幸運にも飛行機の中で見ることが出来たので紹介しておきたい。いや、実にいい映画だ。60年代の前半から活動を開始したジョニー・キャッシュだが、その少年時代の決定的な瞬間からこの映画は始まる。もっとも愛していた兄を亡くしたことと、それに伴う父親の対応がジョニーの人生を方向付けたと言ってもいいのかもしれない。そして音楽。

e0006365_144243.jpg境界の賛美歌を全て覚えていたというから、まじめなクリスチャンでもあったようだ。そのジョニーが大きくなって、軍隊に入り、海外へ行く。その兵隊時代に初めてのギターを買い、曲を書き始めた。帰国後結婚をしたが仕事はうまく行かない。偶然見かけたスタジオでのレコーディング風景に刺激を受け、仲間たちとバンドを組みオリジナルを演奏し始める。最初は陰気なゴスペル。レコード会社に持ち込むもNG。聴衆はどんな音楽を求めているんだ、という話をレコード会社の人間にされて、とっさに軍隊時代の曲を歌い、オーディションに合格するという嘘のような話。そして初めてのレコードを出し、順調に売れていくのだが…。

基本的に敬虔なクリスチャンであるジョニー・キャッシュがいかに音楽にのめりこみ、家庭を崩壊させ、放蕩を行い、ほんとの自分に帰還していくかの物語。途中登場する同業者はエルビス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイスなど。自分自身の不幸をしょっていても、最後にはジョニーを愛し助けてくれるジェーンとそれを支える彼女の両親の存在がとても心を打った。

それにしても、ジョニー・キャッシュの音楽は「ロカビリー」として認識していたが、そういったジャンルを超えてとてもリアルだった。ある意味とても不器用なミュージシャンかもしれないが、その分音楽は素直に心に届くのかもしれない。ジョニーが2003年に亡くなったということは初めて知った。そして、年をとっても世界中を巡って音楽活動をしていたことも。恋愛映画としても、音楽映画としてもとても気に入ってしまった。
[PR]
by inVox | 2006-04-27 14:42 | ■Cinema/Movie