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アンダーカヴァー・ミーツ・シュヴァンクマイエル

「Undercover Meets Svankmajer」(アンダーカヴァー・ミーツ・シュヴァンクマイエル)

e0006365_15195938.jpgアサヒ・・アートスクエアで開催中のイベントに行ってきた。チェコの代表的なアニメーション映画作家だというヤン・シュヴァンクマイエルの作品を日替わりで上映するのと関連の美術品(映画で使用されたもの)やアンダーカヴァーのシュバンクマイエルへオマージュを捧げた作品の展示とが同時に行われている。DVDや書籍、ポスターも販売されていた。

私が見たのは短編集。
1. シュヴァンクマイエル氏とエドガル氏の最後のトリック
2. J.S.バッハ - G線上の幻想
3. 庭園
4. 家での静かな一週間
5. ジャバウォッキー
6. オトラントの城

私はこの人の作品は初めて見たのだが、実写とアニメーションを巧みに組み合わせるという手法でシュールレアリズムに分類されているという、時にグロテスクだったり、エロティックだったりするが、基本的には実験的で遊び心のある作品ばかりだった。「庭園」はちょっと疲れていたせいもあってかうとうとと居眠りをしてしまったのでよく覚えていないが、他の作品はとても面白かった。ただ物語を解体するかのようなドキュメンタリー性の強い「オトラントの城」が最も好みだった。「ジャバウォッキー」も一人で見たらきっと声を出して笑っただろう。

そして最後は、毎回共通で最新作「ルナシー」の15分ほどもあるメイキングが上映された。タイトルどおり精神病院を舞台に何かが繰り広げられるようだが、このメイキングだけでも十分に面白かった。公開されたらぜひ見てみたいと思わせるには十分すぎるものだった。どこで公開されるのかよく分からないが調べてみたい。とりあえず、今回見に行ったイベントは7日まで行われている。

残念だったことは三つある。ひとつはスクリーン。この会場のスクリーンは映画を上映するためのものではないと思うが、縦長の3枚の布をつないであり、そのつなぎ目が白い線となって浮かび上がってくるのだ。これが映画を見ている上で大変邪魔臭い。次にPAのスピーカーの配置。これが天井に位置しているために音が上から振ってくるのだ。そのためスクリーン上の映像と音とが分離して聞こえることが多い。出来ればもう少し低い位置に設置できないものだろうか。そして最後に使用された機材と使用法。プロジェクターとDVDプレイヤーだが、DVD-RAMのロゴマークが出たり、メニューOSDが画面上に出ていたりして見苦しいことこの上ない。「映画」のつもりで見に行ったこともあって、これには興ざめしてしまった。しかも、最初の作品中にMPEGの再生エラーによるブロック・ノイズとフリーズが、さてこれから、という気持ちを削いでしまった。もしかしたら上映用にDVD-RAMのコピーを用いているのかもしれないと思った。ちゃんとした製品版であったならプレイヤーかディスクに問題があったに違いない。ちょっと残念だ。
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by inVox | 2006-05-06 15:20 | ■Cinema/Movie