ロダンとカリエール展
「ロダンとカリエール展」国立西洋美術館
こちらは打って変わって2人のアーティストの複合展。同時代にお互いに影響しあい、ともに作品を作りあったりした二人のアーティストということだが、カリエールについては何も前知識なしだった。カリエールの絵画、ロダンの彫刻。これらが中心だが時折混じっているロダンの絵画というのも面白かった。カリエールは本当に油彩かと思うくらい淡色の濃淡だけで表現したような絵画も多く展示されており、これはある意味インパクトがあった。象徴派的な印象派、あるいは印象派的な象徴派とでも言えばいいのか、ぼんやりとした中から浮かび上がる人物がとても印象に残る。
ロダンとカリエールで同じ人物を題に取った作品がこれほどあるというのもすごい。同じ人物の顔が二人によって2次元と3次元で表現されているのを並べてみることが出来るのも面白かった。年齢的にはそれなりに離れていたようだが、やはり共通するものがあったのか、後世に残ったロダンと徐々に忘れられていったカリエールの差は何だったのだろうか。よく見ていってみると、僅かだがカリエールには技術的な未熟さがあったようにも思えた(素人の私が言うのだから信用してはいけない)。技術的にはロダンの方が抜きん出ているように見えたのだ。だが逆にインスピレーションを強く感じたのはカリエールの方だ。このあたりに二人が長く付き合えたことの理由があるように思えた。6月4日まで。
国立西洋美術館
ロダンとカリエール展
こちらは打って変わって2人のアーティストの複合展。同時代にお互いに影響しあい、ともに作品を作りあったりした二人のアーティストということだが、カリエールについては何も前知識なしだった。カリエールの絵画、ロダンの彫刻。これらが中心だが時折混じっているロダンの絵画というのも面白かった。カリエールは本当に油彩かと思うくらい淡色の濃淡だけで表現したような絵画も多く展示されており、これはある意味インパクトがあった。象徴派的な印象派、あるいは印象派的な象徴派とでも言えばいいのか、ぼんやりとした中から浮かび上がる人物がとても印象に残る。
ロダンとカリエールで同じ人物を題に取った作品がこれほどあるというのもすごい。同じ人物の顔が二人によって2次元と3次元で表現されているのを並べてみることが出来るのも面白かった。年齢的にはそれなりに離れていたようだが、やはり共通するものがあったのか、後世に残ったロダンと徐々に忘れられていったカリエールの差は何だったのだろうか。よく見ていってみると、僅かだがカリエールには技術的な未熟さがあったようにも思えた(素人の私が言うのだから信用してはいけない)。技術的にはロダンの方が抜きん出ているように見えたのだ。だが逆にインスピレーションを強く感じたのはカリエールの方だ。このあたりに二人が長く付き合えたことの理由があるように思えた。6月4日まで。
国立西洋美術館
ロダンとカリエール展
by inVox
| 2006-05-26 22:47
| ■Arts