ブログトップ

Out of My Book

invox.exblog.jp

Official inVox Blog; Watched, Read and Listened in my real life.

「MALANJA」(2006) PAULIINA LERCHE

Pauliina Lerche 近況で紹介されているが、ポウリイナ・レルヒェの新作がフィンランドから届いた。

「MALANJA」(2006) PAULIINA LERCHE

e0006365_16532759.jpg  1. Jo mie viikon
  2. Touko
  3. Etelamyesky
  4. Malanja
  5. Kaisan katrilli
  6. Tanssi poika
  7. Kirkonkellot II
  8. Amerikan katrilli
  9. Yon tytto
 10. Tulikatrilli
 11. Aallot

ポウリイナ・レルヒェ2枚目のソロ・アルバムである。アコーディオン、カンテレ、バイオリンなどを弾き、歌を歌う彼女の才能は無限だ。全ての楽曲は基本的に彼女の手になるもので、1,6がとラッドをベースに手を加えたもの、9,10がそれぞれ家族との合作。ボーカル曲は1,4,6,9の4曲だけだがこれらがまた素晴らしい。彼女の凄いところはアコーディオン曲であればアコーディオン、バイオリンならバイオリン、カンテレならカンテレ、歌なら歌、といった具合に彼女の存在が強烈に感じられることにある。これだけ複数の楽器をこなし歌ったり歌わなかったりしているにもかかわらず、このアルバムのどの一曲をとっても、その音楽の中心がポウリイナ・レルヒェでない音楽がひとつもないことだ。

今回驚かされたのにはもうひとつ、本作品がスーパー・オーディオCDのハイブリッド仕様になっていることだ。これはもうSACDのデッキで再生してみたくなること請け合い。ピーター・ガブリエルの「UP」やリマスターがSACDハイブリッドで出たときも相当悩んだが、このアルバムを聴いたからには何としてもこの歌声をSACDで聴いてみたい。

e0006365_16535573.jpg音楽はフィンランドのカレリア地方の伝統的なものからよりイギリス、アメリカ的なものまでを包含しながらも結局はフィンランドのカレリアに帰ってくるというような印象の奥の深いもの。本人の音楽的な才能はともかく、人間的な魅力もまた底知れない。全開の初来日での彼女のパフォーマンスは私をとりこにしてやまなかった。ぜひとも再来日を期待したい。

この秋に発売が予定されている日本盤でも1枚目からのボーナストラックを含めた形で出るそうなのでそちらにより詳細な解説をも期待したいところだ。フィンランドでの夏のフェスティバルではバンド活動であるブーラカットでも、ソロでも出演することが決まっているというので、ぜひブーラカットでの来日公演も実現させて欲しい。こちらはバンドならではのスリリングな音楽が展開されている。
e0006365_1655543.jpg

[PR]
by inVox | 2006-06-19 12:00 | ■Music