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Nik Baertsch's Ronin Live

Nik Baertsch's Ronin Live in Japan 10月27日 於;門仲天井ホール

ECMレーベルのバンドということで、ある程度の「ジャズ」は期待していたが、予想以上に面白いものを見ることができた。こういう音楽もあるのだなぁ、というのと、ロックやポップスが足踏みをしている間にジャズの世界は新しい領域へと広がりつつあるのだという実感を得た。

RONIN;
 Nik Baertsch (a-piano, e-piano)
 Bjoern Meyer (e-bass)
 Kaspar Rast (drums)

シンプルなトリオ編成だし、一人ひとりの扱う楽器もシンプル。楽曲の構成もミニマルな骨格を持っている。そのミニマルな音の変化していく様がとても面白い。決して派手なメロディやフレーズが出てくる訳ではなく、ひたすらシンプルな「音」が紡がれていくのだが、その微妙な音の変化や付け加えなどが絶妙なグルーヴを生んでいる。ロックでもダンス・ミュージックでもないのに、リズムが体を突き動かしていくとでも言えばいいのだろうか。極端なことを言えば、スティーヴ・ライヒがフレーズ単位で構成していたところを単音で構成していっているのだ。そこにさらにポピュラー・ミュージック独特の「ノリ」が加わっている。作曲されている部分が核なのだろうが即興によって展開していっている様な印象も受けたが、構成がかっちりしているらしく、おそらく演奏時間なども「計画通り」だったのだろう。独特のクールさと熱。とても不思議な音楽だ。
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もともとは5人編成のようだが、今回の来日ではトリオであった。5人バージョンも見てみたい。自身のホームページでの紹介文の中には「禅・ファンク・クインテット」だと紹介されている。今回のメンバーにコントラバスやバスクラリネットを演奏するShaとパーカッションのAndi Pupatoの二人が加わるようだ。彼ら自身がいうところの「リチュアル・グルーヴ・ミュージック」は、日本の伝統音楽からの影響も強いようで、バンド名の「ローニン」がそもそも「浪人」なのだ。このリーダーのニックは相当な日本かぶれだと言える。Roninとしてのアルバムはすでにライブも含めて4枚出ている。ほかにもいろんな活動があるようだが、すべてがRitual Groove Musicのようだ。
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by inVox | 2006-11-09 06:37 | ■Music