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「マリー・アントワネット」 ソフィア・コッポラ

「マリー・アントワネット」 ソフィア・コッポラ

予告編などで見るキャピキャピなマリー・アントワネットの映像は見るのを「やめようか」と思わせるに十分なものだった。が、結局は見てしまった。マリー・アントワネットの実際の姿にどこまで近づけるのか、そこに興味があった。

ほんの14歳かそこいらでの結婚は、政略結婚と言えども大変なことだったろう。相手もまだ子供だ。専制君主制とは、国民や貴族にしてみても無責任な政治形態だったのだなぁ、というのがよく分かる。重大な政治的決断を即位して間もない若い君主に全部押し付けてしまうのだから。そうすることで利益を得る人々が結局はフランスのブルボン王朝を崩壊させたのだとも言える。もちろん、それをきちんと抑えて国を治める責任を持つのが国王なのだが、ろくな政治教育もなかったようだし、壊れてしまうのは時間の問題だったのだろう。
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その崩壊していく支配体制の中で、それに気づかずに退屈を囲っていたマリー・アントワネット。世継ぎをと急かされ、嫉妬や妬みにも晒されて、外国の宮廷で過ごすのはどんなものだったのだろうか。それは想像に難くない。その重さに耐えられなければ軽さに逃げるしかない。マリー・アントワネットはそうしたのだろう。だが、ラスト・シーンでヴェルサイユ宮殿を去る馬車の中の彼女は王妃の顔をしていた。

ソフィア・コッポラの作品は「ヴァージン・スーサイド」しか見たことがないが、割と嫌いではない。ただ、音楽の使い方はいまひとつだ。今回はバウ・ワウ・ワウやスージー・アンド・ザ・バンシーズなどが沢山使われていた。それらが映画音楽に向く、向かないというのではなく、それによって映画の(その場面の)印象が軽くなってしまうのが嫌だったのだ。
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by inVox | 2007-03-15 23:37 | ■Cinema/Movie