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Pauliina Lerche 四方山話

パウリーナのバンドのメンバーは、ハンナマリを除いて、それぞれ別の音楽活動をしている。ギターのトゥオマス・ログレンは、フリッジ(FRIGG)というインスト・バンドでもギターを弾いているしアルバムもスタジオ2枚とライブ1枚をリリースしている。アメリカ・ツアーを4,5回やってもいる。彼は多忙なギタリストのようだ。ベースのティモ・ペコネンも別のバンドでもベースを弾いているし、ギターとパーカッションのユッカ・キロネンもパウリーナと共にブーラカット(Burlakat)のメンバーでもある。

そんな彼らがパウリーナの下に集まる訳だが、実は彼らはパウリーナの故郷であるカレリア地方の小さな村ラーキラに住んでいたことがある。パウリーナとハンナマリはもちろんそこで生まれたのだが、トゥオマスもまたそこで生まれた。兄と共にオリジナル・ヴァルティナのメンバーだったのである。そしてあるときユッカが引っ越してきた。ティモは良く分からないが近くに住んでいたことがあるらしい。そういう風に、彼らは小さいころから、あるいは高校生くらいからの仲間なのだ。今はラーキラを離れて暮らしているメンバーも多いが、ひとたびパウリーナから招集がかかるとみな集まり、彼らのルーツであるカレリア地方の伝統音楽に強くインスパイアされたパウリーナの音楽を何の違和感もなく演奏できるのだそうだ。

トゥオマスやユッカ、ティモに言わせると、彼らは別に伝統音楽を意識して演奏してるつもりはまったくないし、自分たちのスタイルの演奏をしているだけだという。しかし、そこには自分たちの意識しない部分で伝統音楽の影響が奥深いところにあるだろうし、伝統音楽に根ざしたパウリーナの曲を演奏することでより強くそういった部分が音に現れているのかもしれない。別のバンドで演奏しているときも同じように演奏しているつもりなんだけどね。という感じだ。トゥオマスは、自分の趣味から言えば、とても強くアメリカのカントリー音楽に影響されている。だからこそドプロを弾くし、アメリカ・ツアーを楽しんでいる。だからどちらかと言えば自分の音楽はアメリカのカントリー音楽の影響が強いはずだ、と。しかし、それでもパウリーナと一緒にやると、不思議なことにフィンランドの伝統音楽の影響が強い音になってしまうのだ、と。

そういった話の流れで、ポップ・ミュージックとの違いについても話をした。今のヴァルティナは、ポピュラー・ミュージックの範疇で語る限りにおいては非常にユニークでカレリア地方の特色を持っているが、パウリーナの音楽と比較すると限りなくポップ・ミュージックのボキャブラリにどっぷりと漬かり込んでいるように聞こえると言うと、特にドラムスやベースのアレンジにおいては、彼らはジャズやロックの手法をなぞっており、そこが彼らがより多くの聴衆に広くアピールしている理由のひとつでもあるが、ユニークさを殺いでもいる点だということで意見の一致を見た。ある意味洗練されて過ぎていると言えるだろう。

さて、話を戻そう。パウリーナとハンナマリの姉妹が10年くらい前に組んだユニットがある。結成当初と2000年ごろにCDシングルを2枚出しているだけなのだが、今年、二人はそのユニットを再始動させた。メンバーはもちろん、今回のツアーバンドを含めた構成になっているそうだ。そして、なんとアルバムを作成中だという。このアルバムは、子供たちのための音楽であり、パウリーナのソロからも何曲か再録音されている。現在ミックスダウンまで終了し、マスタリングを残すのみになっていると言う。ジャケット・デザインなどはまだのようなので、実際にリリースされるのは来年の春以降になるのではないだろうか。大変楽しみな1枚である。今回の日本公演でもこの中から「Tonight/Tana Ictan」が演奏されている。どう?楽しみではないだろうか?

そういえば、パウリーナは高校生くらいのころからずっとお肉を食べない食生活を送っているそうだ。魚と鳥はOK。だが牛や豚は駄目。妹のハンナマリも同様だ。なので、食事をする店も気を使うが、ほかの男性3人はまったくの雑食。何でも食べる。パウリーナは日本が魚料理が多くて嬉しいと言っていた。

二人の日本公演でのお楽しみのひとつはショッピング。今回も最初に入った大阪でたんまりと洋服類を購入したようだ。その辺はごくごく普通の若い女性だ。かわいい。今回ハンナマリは、前回来たときよりもほっそりとなっていて驚いた。そう言ったら、とても喜んでいた。

パウリーナたちは、フィンランドに戻ったら、今度の土曜日から国内ツアーを始めるそうだ。このツアーはクリスマス前まで、何と24回のコンサートを行うことになっているそうで、3日やって1日休む、みたいな感じで、国内を移動移動の連続だそうだ。だからこそ、日本から帰った数日の間だけでもゆっくりと娘と過ごしたいのだそうだ。そりゃそうだ。年内はまだまだ休めそうにないからね。今週は、ツアー直前のため、練習が待ってるのよ、だから娘と遊ぶ時間もそんなに取れない、と嘆いていました。
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by inVox | 2007-11-23 01:24 | ■Music