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「マリア・カラス 最後の恋」

「マリア・カラス 最後の恋(CALLAS E ONASSIS)」 (2005 Italy)

監 督 : ジョルジョ・カピターニ
出 演 : ルイーザ・ラニエリ/ジュラール・ダルモン/アウグスト・ズッキ/ガブリエーレ・フェルゼッティ
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小学生のころ、ラジオで聞いたことがあるだけのマリア・カラス。その歌声は強烈だったが、何の曲だったのかもう覚えていない。1時間くらいの番組だったように思う。

e0006365_2342245.jpgマリア・カラスが1923年生まれというを初めて知った。生きていたら今年85歳という訳だ。ずいぶんと早くなくなったものだ。船舶王オナシスとの出会いと別れを中心に構成されたこの映画、音楽映画というには音楽が少ないだろう。やはり単純に恋愛映画の一種。伝記的映画作品として見た方がいい。もちろん、音楽はマリア・カラスにとっては愛憎半ばするものとして非常に重要なものであったようだが、それ以上に生活の糧を得る「手段」としての存在が暗い影を落としていたのかもしれない。両親の離婚、小さい頃からの「稼ぎ手」として歌うことを強要されてきた母親との生活など、直接的には描かれていない部分がしっかりと映画の中に反映されている。

基本的にはイタリア映画。全編を貫くイタリア語の台詞にはまったく違和感はない。ウインストン・チャーチルのイタリア語での会話ですら。主人公二人はともにギリシア人。イタリア人から見たギリシア人は「いい加減」という話を聞いたことがあるが、この二人に限ってはそういう部分は微塵もない。情熱的。健気。一途という言葉が思い浮かぶほどのマリア・カラスの恋愛感情は見ていて感情を揺さぶってくる。いい映画でした。
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by inVox | 2008-02-06 23:07 | ■Cinema/Movie