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Farmers Market Live at Pit-inn, 5月25日

Farmers Market Live at Pit-inn, Shinjuku, 25th May 2008


久しぶりの来日公演。なのだが、今回はオープンな公演はこの日の一回だけのようで、ほかはプライベートなパーティーだったり、イベント的なライブへの参加が2回という形で、このバンドに集中して見たい私にとっては物足りない。この日も、長いとはいえ2時間半程度の演奏で、実際に彼らの演奏を知っている人にしてみれば、さぁこれから、というところで終わってしまった感がある。

Stian Carstensen スティアン・カシュテンセン accordion, guitar, wind instruments
Nils-Olav Johansen ニルス・オラフ・ヨハンセン guitar, vocals
Jarle Vespestad ヤーレ・ヴェスぺシュタ drums
Trifon Trifonov トゥリフォン・トゥリフォノフ sax
Finn Guttormsen フィン・グットォルムセン bass

新作発表後ということで、新曲中心ということだったが、私には、このバンドのライブは「曲」はあまり関係ない。その場その場で出てくるものを楽しむ、というのが一番ぴったり来る言い方だろう。つまり、どんな曲だろうが、即興だろうが、とにかく出てきた音楽は彼らの音楽でしかなく、それ以上でもそれ以下でもない。アルバムをなぞるなんてことは全く眼中にもないだろうし、楽曲を「完璧に」演奏することにもあまり興味がないように思う。演奏する時は演奏している音楽がどのように動き、反応し、のた打ち回るのかを、演奏者自身が楽しんでいるように見えるのだ。自分が出した音に驚いている、ということもあるように見える。そしてそれを楽しんでいる。


だからこそ、時に聴き手にとってはそれが「退屈」にもなる。それは演奏しているバンドにとっても同じなのだろう。だから時々ひっくり返す。それがまた面白い。わざと退屈にしてから壊す、ということもしばしば。個人的には、もう少しドラマチックな展開を入れて遊んでみてもいいのではないかと思う。高度な遊びが過ぎると、聴き手には分からないこともある。ブルガリアン・モードというか、バルカン・モードというか、アラビックというか、あの独特の音階とフレーズがトリフォンのサックスから出てくるとぞくぞくする。それがない曲は面白いがスリルは少ない。トリフォンのバンドにもたらしたものは大きい。
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by invox | 2008-05-28 22:32 | ■Music