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「帝国オーケストラ」 (ドイツ 2008)

帝国オーケストラ ~ ディレクターズ・カット版」(2008年 ドイツ)

監督:エンリケ・サンチェス=ランチ
出演:フルトヴェングラー時代の演奏家とその関係者、
   ナチス宣伝大臣ゲッベルズ、
   ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

ベルリン・フィル創立125周年記念の映画作品の一つ。ドキュメンタリー。演じられるドラマはここにはないし、作られた筋書きもない。ただひたすらに証言と当時の映像を重ねていく。時折挿入されるインタビューされる側の現在の映像が、そのコントラストの対比からか、とても印象的だった。

戦争に利用された。戦争とは無関係。戦争に加担した。ナチスに利用された。ナチスに利用されることを「仕方のないこと」として受容れることで自らを納得させた。ナチスとは無関係。芸術は独立した立場を貫いた。言いたいことはそれぞれの人間が勝手に言うだろう。そして、それぞれが真実でもあるのだろう。だけど、事実は一切の「真実」を受容れない「事実」だけだと思う。

音楽の持つ力を利用したかったゲッペルスと音楽の無力さを思い知らされるオーケストラ。それでも同じ音楽がそこにある。
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by invox | 2008-11-19 23:45 | ■Cinema/Movie