丸紅コレクション展 ~衣裳から絵画へ 美の競演
「丸紅創業150周年記念 丸紅コレクション展 ~衣裳から絵画へ 美の競演~」
損保ジャパン東郷青児美術館
she36さんに頂いた招待券で見に行ってきました。着物と着物のデザインの元の図案画、それと収集された絵画作品というちょっと変わった展覧会。
最初のコーナーは着物。さすがに古さを反映して色はすっかり褪せてしまっているが、生地や縫いの見事さは素晴らしい。復元されたものが並べられていた小袖は、やはり色鮮やかで、他の着物も復元したらさぞかし華やかだっただろうと思わずに入られなかった。
京都の着物が東京に出てくるにはデザインの刷新が必要だった、という話は初めて知った。そのために当時の新進の芸術家たちが招聘され着物の図案を多く生み出したというのだ。それらの多くは着物の形をした図案画ではなく、あるモチーフといっても良いようなものだったが、そこから着物に起こされたものを並列で展示してあるものは、それなりに着物としてのデザインになっていた。こういうものは最初から着物の形を意識して作成されるものだと思っていたので新鮮だった。
そして収集された美術品。多くは商品として仕入れられたものだが、目玉の「シモネッタ」をはじめとして、有名な画家の作品も多く含まれていた。当時の仕入れの人物の目が良かったのか、割といいなぁとおもう物が揃っていて、日本人から見た西洋美術の美の価値観は、単になんとか美術館展という形で持ってこられたものよりも、こういった収集品の方にこそあるのかもしれないとふと思った。
損保ジャパン東郷青児美術館
she36さんに頂いた招待券で見に行ってきました。着物と着物のデザインの元の図案画、それと収集された絵画作品というちょっと変わった展覧会。
最初のコーナーは着物。さすがに古さを反映して色はすっかり褪せてしまっているが、生地や縫いの見事さは素晴らしい。復元されたものが並べられていた小袖は、やはり色鮮やかで、他の着物も復元したらさぞかし華やかだっただろうと思わずに入られなかった。
京都の着物が東京に出てくるにはデザインの刷新が必要だった、という話は初めて知った。そのために当時の新進の芸術家たちが招聘され着物の図案を多く生み出したというのだ。それらの多くは着物の形をした図案画ではなく、あるモチーフといっても良いようなものだったが、そこから着物に起こされたものを並列で展示してあるものは、それなりに着物としてのデザインになっていた。こういうものは最初から着物の形を意識して作成されるものだと思っていたので新鮮だった。
そして収集された美術品。多くは商品として仕入れられたものだが、目玉の「シモネッタ」をはじめとして、有名な画家の作品も多く含まれていた。当時の仕入れの人物の目が良かったのか、割といいなぁとおもう物が揃っていて、日本人から見た西洋美術の美の価値観は、単になんとか美術館展という形で持ってこられたものよりも、こういった収集品の方にこそあるのかもしれないとふと思った。
by invox
| 2008-12-07 18:43
| ■Arts