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e0006365_2224720.jpg「チャーリーとチョコレート工場」を見た。自分の子供に見せたい作品にしか出演しない、と言うジョニー・デップがいい味を出していた。もちろん、主役のチャーリーもうまかったのだが、演出はやはりティム・バートンだ。このお話を児童文学と見て楽しむもよし、イギリス的な皮肉屋の書いた物語と見て斜に構えて楽しむもよし。
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ロアルド・ダールはどういう人物だったのだろうか。児童文学や幻想文学ファンの世界での彼の知名度は非常に高い。だが残念ながら私はまだ一度も読んだことがないのだ。これを機会に読んでみるというのも悪くない。皮肉屋を皮肉ったとしか思えない場面も多々あり、原作がどうなっているのか興味が湧いたのだ。ティム・バートンはもう一つの新作映画「コープス・ブライド」も公開になったばかり。こちらも面白そうなので見に行くことにした。

e0006365_222189.jpgこちらは人形アニメ「コープス・ブライド」。ただし主人公の声はまたもやジョニー・デップだ。本当にこの二人は相性がいいのか、仲がいいのか。死体の花嫁もまた「チョコレート」に出演していた人らしい。個人的にはチョコレート工場も面白かったが、こちらの「コープス・ブライド」はもっと面白かった。ベースにされたのが民話だと聞いたが、それがよかったのかもしれない。人形の表情は人間以上だ。
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ジョニー・デップは以前見た「ネバーランド」が実は初見だった。「カリブ海の海賊」も見たいとは思っていたが見ていないし、有名な「シザー・ハンズ」も見そびれたままだ。だけど「ネバーランド」も今回の「チャーリーとチョコレート工場」も面白かったので、他の作品も見てみたいという気になっている。果たしてどうなることやら。
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by inVox | 2005-10-31 22:22 | ■Cinema/Movie
上野の森美術館ジグマー・ポルケ展をみた。

取り立てて興味があったわけではなく、これまでに作品を見たことがあったわけでもない。副題の「不思議の国のアリス」にはちょっと興味をそそられたのはあったが、初期の代表作品のタイトルだと言うことで、他の作品はかの小説とは関係なかったように思う。

e0006365_15554425.jpg現代アートの手法をミクスチャーしたような作品から、ポップアートそのものまで、1941年生まれというから、これがこのアーティストにとっては自然な表現だったのだろうと思われるものばかり。時代と共に生きてきた、という感じを受けた。同時に、時代が過ぎていくと共に十把一からげにされて忘れ去られていく中に含まれていくのではないか、という感じも。「時代を先取りした」と言われた作品に共通するのは、発表された時代に強烈に結びついて記憶されること。それはすなわち、その時代に強烈に結びついているために数年後には古臭く感じられるようになる、ということなのだろうか。スタンダードと呼ばれるものが存在するのは、時代とは関係なく存在しうるからかもしれない。では、古典はどうなのだろうか。電子楽器は次々に変わっていくが、電気楽器はそれよりは長い時間を生きている。アコースティック楽器はさらに長い時代を生き延びている。シンプルなものほど長生きするのだろうか。絵画や彫刻も複雑なものよりもシンプルなもの、より自然なものの方がより長く人の目に耐えうるものであるといえるのだろうか。
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by inVox | 2005-10-30 15:56 | ■Arts
五島の福江島にいたことがある。小学校の1年から3年までの3年間、岐宿町川原というところだったと記憶している。近くには県立五島南高校があった。川原小学校というところに通っていたが、今どうなっているのか分からない。ずっとそこにいたら通うはずだった川原中学校は数年後に別の中学と合併されたと聞いた。

家の前には川が流れていて、住み始めた最初の頃はくるぶしくらいまでの浅い川で、夏は手長えびや鮎、うなぎなどをとって遊んでいたが、あるとき大雨で川が増水し、ちょうど川の曲がっているところにあたっていたせいか、弧の外側が深くえぐられてしまった。おかげで、その深い部分では泳ぐことができるようになった。この川の上流にはダムがあったので、1,2度探検がてら行った事もある。そういえば、引っ越してきた当初は県道もまだ舗装が完全ではなく、ボンネット・バスが走っていた。車掌さんが乗っていて「次お降りの方は手を挙げてお知らせください」と言っていたのを覚えている。

家の近くに幼稚園ができ、そこに野生の鹿が迷い込んできたことがあった。しばらくは幼稚園で保護されていたはずだ。草むらや河口付近ではよくマムシを見かけた。ねずみも道端で見かけたことがあった。

一番印象に残っているのは、車で出かけなければならなかったが、高浜海水浴場という海岸だ。ここは真っ白な砂浜で、遠浅。小学校低学年の身長でも波打ち際から50m以上はなれたところでも足が着くところがあったくらいだ。もちろん、途中には5mくらいの深いところもないではないが、波も穏やかで水は透明。泳いでいく途中には海底に魚などが通り過ぎるのを見たことも少なくなかった。あの海にはもう一度行ってみたいと思う。もちろん、海水浴場なので人は多かったし、海の家などもそれなりにあった。それでも十分な広さがあったのだ。海と言えば私の中ではこの砂浜、高浜の海である。

近頃、この南松浦郡だった地域が福江市などと共に五島市となったと聞いた。すでに30年以上前の記憶だとふと気づかされた。
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by inVox | 2005-10-22 22:22 | ■Nature
吸血鬼と言えば、手元には「ミッドナイト・ブルー」という怪しげなタイトルの4冊もののシリーズもある。これもまた吸血鬼ものだが、主人公は偶然にも人間と吸血鬼の中間的な存在となってしまった少女ブルー。エログロな表現を織り交ぜながらもスリリングに展開する話につい引き込まれて4冊とも買ってしまった。とは言え、4冊目は番外編。少しばかり内容的には薄くなっている。

英国幻想文学賞、ブラム・ストーカー賞受賞というのに惹かれて買った1冊目「ミッドナイト・ブルー 」からe0006365_23271617.jpg

「ゴースト・トラップ」、e0006365_23273258.jpg

そして三部作の完結編である「フォーリン・エンジェル」となんとも心惹かれるタイトルではないか。e0006365_23274311.jpg

番外編も「ブラック・ローズ」というからまいった、である。作者はナンシー・A・コリンズ。女性である。e0006365_23275782.jpg
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by inVox | 2005-10-16 23:22 | ■Books
古いハマー・プロダクションの映画「吸血鬼ドラキュラ(Horror od Doracula)」を見た。懐かしいクリストファー・リー主演のやつだ。e0006365_23232224.jpgブラム・ストーカーの原作だからまじめな映画だが、予告編を見ていると、その大げささと時代を感じさせる映像が笑えた。映画そのものは面白く、単純に娯楽映画として楽しめた。続編の紹介が文字だけだが入っていて、全部で8作品のシリーズとなっている。もちろん、最初はシリーズにする予定などなかったようで、2作目はクリストファー・リーは出ていない。むしろヴァン・ヘルシング教授の方が主役として扱われている。最後の作品はドラキュラ伯爵が中国へ行きカンフー映画とごっちゃになったようなものだ。これは小学生の頃にTVで見た記憶がある。突拍子もないものを作ったものだ。吸血鬼といえば、この2年間ほどで「アンダー・ワールド」「ヴァン・ヘルシング」を見ているのだが、いや、吸血鬼物は面白い。
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by inVox | 2005-10-15 23:17 | ■Cinema/Movie
e0006365_22444794.jpgしばらく前に深夜のTVで放送していた映画「Still Crazy」をやっと見た。1970年代にスターになる直前で解散したバンドの元メンバーたちが再結成をするというもの。動機は純粋ではないかもしれないが、今の生活に対する閉塞感と音楽への愛情は十分に描かれていたように思う。映画はベーシスト以外はミュージシャンではない俳優だというが、演奏シーンも違和感はなかった。「神様は70年代ロックを愛している」というのがキーワードか。

映画はサントラも出ていて、こんな具合だ。ストレンジ・フルーツというのが主人公たちのバンドの名前。後はよく分からない。

e0006365_2245149.jpg1.Flame still burns - Strange Fruit Feat. Jimmy Nail
2.All over the world - Strange Fruit
3.What might have been - Jimmy Nail
4.Brian's theme (Acoustic) - Steve Donnelly
5.Dirty town - Strange Fruit
6.Stealin' - Billy Connolly
7.Black Moon - Strange Fruit
8.Live For today - Hans Matheson
9.Bird on a wire - Strange Fruit Feat. Jimmy Nail
10.Ibiza Theme - 22.33.44
11.Scream Freedom - Strange Fruit
12.Woman like that - Bernie Marsden
13.Dangerous Things - Strange Fruit
14.Brian's Theme (Reprise) - Steve Donnelly

主役の俳優はスティーブン・レイというらしいが、これもまたよく分からないし、あまり気にならないが、なんとなく心にぐっと来た映画だった。
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by inVox | 2005-10-10 22:45 | ■Cinema/Movie
ものを考える、ということはなんだろう。と、ふと思う。考えると言われてすぐに思い浮かぶのは「ことば」だ。「考え」を表すのにも「言葉」が最も多く用いられる。しかし、考えること自体は言葉だけに限ったことではない。暑い夏のことを考えてみるときは暑さを言葉で考える人はまずいない。湿度の高い日本の夏を思い浮かべるときにはあのむっとした空気やべとつく肌触りを思い浮かべることもあるだろう。風のことを考えるには肌を刺激する風の感覚を思い浮かべるのではないか。音楽を考えるときには、音が頭の中で鳴り響いているのではないか?だとすると、言葉で考えを表すというときには、管理の制約がそもそものはじめから付いていることを了承していなければならないが、「考えなさい」と言われるとすぐに言葉だけで考えようとする人も多い。

言葉でものを考えようとする場合、頭の中でしゃべっている。その声が頭の中で聞こえるのだ。それを聴きながら、その内容を客体として(自分の外のものとして)批判しながら吟味検証する。そして、今度は書いてみる。書くという行為そのものが頭の中の声を「文字」にするという変換作業があるので、そこでもう一度検証される。書きながら、その文字を見る。見ることでその言葉をもう一度外部からの刺激として中に入れる。ここでも検証が行われる。そしてその「中に入れる」という作業は、目を通して「読む」ことに頼っているので、形としての文字を見るという視覚的な方法と、読むことの同義的に使われる範囲で「音」として聴くという聴覚的な方法の両方がほぼ同時に行われるということになる。

そうやって、二重三重に自分の中と外とを行き来させながら考えを形作っていっているはずなのだが、出てきた考えは、誰かに伝えようとすると、さらに「伝わる形」にすることが必要になってしまう。そしてその方法は、言葉や文字や音や形、あるいは触覚的なものだったり、味覚だったり、嗅覚だったりするのだが、「ことば(文字・声)」以外を「考え」だとみなさない人々もまた数多い。

「うた」を「言葉」だけで理解しようとする人も思いのほか多いのだということを痛感したことがある。知り合いが日本のパンクバンドを好きだと言い、ライブにもよく行き、CDもよく聞いているという。だけど、同じような音を出しているイギリスのバンドなどは全然聞かないという。なぜ?と尋ねると、「英語だから、歌詞の意味が分からない」との答え。話をしていると、どうやら「うた」ではなく、「歌詞の意味」だけを聞いているようなのだ。だから、メロディですら、無難でありさえすれば演奏やアレンジがどうだろうと全然気にならないようである。だったら歌詞カードだけ読んでろよ、と思うのだが、さすが音楽には力がある。「歌詞の意味」を印象的に刷り込むのは実はメロディを中心とした「うた」なのだ。そしてもうひとつは「声」。これらがアレンジや楽器構成、演奏力などと渾然一体となって生み出されるのが音楽の力だと思う。

とあるバレーボール選手のブログに、何とかのバンドの新曲は素晴らしい。私が言いたくても言葉にできなかったことをずばりと言ってくれている。とか、人の誕生日プレゼントにメッセージ・ブックを選んだら、自分の言いたいことが全部書いてあった、とあった。こうして自分で考えていくことを放棄していくのだなぁ、と思った。「代弁者」を見つけることは、見つけたとたんにその「代弁者」の言っていることが自分の考えであるかのように錯覚を引き起こし、その後自分では考えなくなっていくのだという危険性がある。言葉は恐ろしいもので、表現は難しい。言葉は多義的なものであり、似たような言葉を使った表現に出会うと、一瞬感動する(これが言いたかったんだ!と)のだが、同時に、そこに存在しているズレに対して目をつぶることになりかねない。一旦目をつぶってしまえば後は楽だ。水が低きに流れるがごとくにどんどん目をつぶり続けることになる。「自分で考えない」人間が生まれ、やがて「自分で考えることができない」人間になるのだ。1060年代以降に生まれた世代にはそういう傾向が都市を下るごとに強くなっていると思う。
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by inVox | 2005-10-09 16:25 | ■Human
「銀河ヒッチハイク・ガイド」を(今度は)読んでみた。映画はいかにもイギリスTV番組風のウイットとユーモア、皮肉が込められていはいたものの、最後はハッピーエンドと言っていい終わり方をしていたのが引っかかったからだ。これはイギリスの流儀とはちょっと違うかな?と思ったのだ。で、読んでみたら、案の定終わり方は違っていた。地球は復活しないのだ。「もういいよ、今さら。」みたいな間隔で、「じゃ、次、どっか行ってみるか」というノリでした。このいい加減さ、悪い結果にも拘らないところがいかにも80年代前半のイギリスを反映している、と言われていますね(本当かどうかは知りませんが)。もともとがラジオドラマということで、それが理由なのか、この人の文章のせいなのか、はたまた翻訳のせいか、いや、もともとイギリスなんてそんなもの、ということか、あまり空間的な広がりを感じさせる場面描写はなかった。イギリスの朝のビッグ・ブレックファストという番組があったが(今年5月に行ったときはやってなかったが)、あれと同じようなノリだ。次は「宇宙の果てのレストラン」を読んでみよう。
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by inVox | 2005-10-07 22:45 | ■Books
ハットフィールズのライブ、と言ってもデイブ・スチュワートはそこにいないのだ。代わりにアレックス・マグワイヤーという若手のキーボード奏者が参加している。彼は最近のピップ・パイルのバンド仲間だということで、かなりの腕前であり、単にデイブのラインをなぞるのではなく、オリジナリティあふれる演奏を聞かせてくれた。これはこれですごくよかったのだ。

Hatfield and The North

"THE ROTTERS'? CLUB CITTA'!" 10月1日(土)川崎クラブチッタe0006365_2321439.jpg

PHIL MILLER (g)
RICHARD SINCLAIR (b,vo)
PIP PYLE (ds)
・ALEX MAGUIRE (key)

開場して中に入ると、ドリンクカウンターの向かい側の公衆電話でフランス語で激しく電話しているピップがいた。何を言っているのかは分からないが機嫌はよくなさそうだった。なのでそっとしておいてホールに入る。しばらくして知人と話をしていると今度はリチャードが出てきた。思わず声を掛けてしまった。握手をしてしばらく話をした。調子はどうだいと聞くと、上手くいくことを願っているよ、とちょっと自信なさげ。久しぶりに話をしたリチャードはやっぱり快活な様子だが、以前よりもちょっとまじめになった感じがした。

e0006365_231356100.jpgリチャードはものすごく練習したんだろうなぁ、というのがよく分かるほどうまかったし、間違えたり忘れていたりしなかった。過去の日本公演等を見ていると、かなりの頻度で間違えたり忘れてたりしたから、これはものすごい練習をしたことを意味している。フィル・ミラーもこの半年は、このバンドのための練習や準備で他のことが何も出来なかったと語っていたらしい。ピップ・パイルもきちんと曲をこなしていたし、途中で手が迷うということもなかった。みんな一生懸命に練習したのだということがひしひしと伝わってくるステージだった。だが、個人練習の積み重ねは必ずしもバンド全員が揃っての練習を意味しない。なので、フレーズの頭がずれたりキメが合わなかったりというのも多かった。これは少し残念だった。それでも、全体としてみれば、リチャードのソロ・アルバムやピップ・パイルのソロ・アルバムからの曲、それに新曲らしきものも含めて、ノスタルジアに頼り切ったステージとはかけ離れたものとなった。これは、なじみの曲をもう1,2曲聴きたかった、という気持ちの反面、大変うれしい驚きかつ喜びであった。バンドは生きていた。

これが最後の曲だとピップが紹介した曲の演奏終了後、ステージから下がろうとするメンバーにリチャードが声を掛けた。どうせアンコールで出てこなけりゃならないんだからこのままやっちまおう。そう言ったに違いない。ピップもドラム・ストゥールに戻って演奏を始めた。そしてその曲が終わってピップがさっと立ち上がってステージの袖に下がろうとしたところへリチャードがすかさずもう一曲、イントロを演奏しだしたのだ。ピップは仕方なくドラムスに戻り演奏をした。そしてその後は、今度は挨拶もそこそこにとっととピップがステージを去ったのは言うまでもない。やはり開演前の電話のせいでいらいらしていたのだろう。
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個人的に大変残念だったのは、都合で初日だけしか見ることが出来なかったことだ。二日目は一体どんなものだったのだろうか。誰か見てないかなぁ…。彼らの活動計画はリチャード・シンクレアのホームページに掲載されている。10月はイギリスでのライブがまだまだあるようだ。来年はメキシコのバジャにも出るとのこと。ニュー・アルバムも出したいと言っているらしいから楽しみである。
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by inVox | 2005-10-04 13:07 | ■Music
HP Lovecraft ハワード・フィリップス・ラブクラフトの文庫版全集が今年の1月に第7巻が出ていて完結していたことを知らなかった。先月末に偶然店頭で見かけて「おぉっ第7巻が出ている」とすぐに購入し、ようやく読了したばかり。
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大学時代に、始めてその存在を知ったラブクラフトだが運よくこの文庫版全集もその時期に刊行され始めた。当時6冊目までを発売されるたびに早々に入手し読んだが、文章家としての才能はいわゆる作家としてはそれほど上手くないのだろう。表現方法としての言葉が貧弱な部分も多く、素人臭くさえ感じることが多かった。ビジュアルな恐怖の演出などは稚拙と言ってさえ良いのかもしれない。しかしながら、それでもそこに描かれる恐怖は、中に入り込めさえすれば、超一流の恐怖であり、後の作家たちに大いなる影響を与えたというのも肯んずることができる。

第7巻は、初期作品や断片、あるいは知人に宛てた夢の報告手紙など、まさに小説の元になったような文章が多く含まれている。完成度という点からはまさに「下書き」と言っても良いかもしれないものも多い。しかしながら、こういうものを読んでみると、ラブクラフトがドラフトから完成形へとどのように小説を作り上げていったのかをわずかだが窺い知ることができるような気がするのは思い上がりだろうか。

広がりすぎるのが怖くて、ほかの作家のクトゥルー本などには手を出していないのだけど、この際だから読んでみようか、とふと思った。
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by inVox | 2005-10-02 22:12 | ■Books