ブログトップ

Out of My Book

invox.exblog.jp

Official inVox Blog; Watched, Read and Listened in my real life.

<   2005年 12月 ( 14 )   > この月の画像一覧

ソファ・サウンドニュースレターによれば、VdGGとしての活動はひとまずおしまい、ということのようです。少なくとも今のところあの4人でのツアーもレコーディングも、何も計画がないということらしいです。せっかく来日公演を期待していたんですが、残念です。
e0006365_015592.jpg

[PR]
by inVox | 2005-12-31 00:16 | ■Music
今年最後の吉田美奈子メールマガジンが届きました。ホームページでもアナウンスされた新作の発売告知です! そして、もうひとつうれしい驚き。過去作品の中で、私が最も気に入っている時期のアルバムを含むSACDハイブリッド・ボックスが同時発売!

・吉田美奈子 新作&ボックス2006年2月22日発売

1.Original NEW ALBUM "Spangles(スパングル)"
 IOCD-20137¥3,150(税込)\3,000(税抜)

2.吉田美奈子SACD BOX(仮) (完全生産限定盤)
 IOCD-20140~44 \10,500(税込)\10,000(税抜)

オリジナル・アルバムとしては19作目となる新作「スパングルズ」のテーマは「歓びの光」だそうで、全10曲のうち半分の5曲を本人が作曲。残り5曲を倉田信雄2曲、河合代介1曲、TANATONOTE1曲、そして渡辺香津美が1曲と提供しているとのこと。作詞はすべて吉田美奈子。プロデュースには吉田美奈子と並んでコ・プロデューサーとして倉田信雄の名前がある。

<収録曲>
1. FUN!
2. HOOP
3. RIM
4. 8月の永遠
5. MIRROR TOWN
6. MOON DROPS
7. BEYOND
8. NETKING
9. CASCADE
10. FRAME

演奏は、現在のライブ・バンドでもあるThe Bandの5人。それにゲストとして渡辺香津美の名前ももちろんあるが渡辺作の1曲のみらしい。

<ミュージシャン>
吉田美奈子(Vo.& Backing Vo.)
岡沢章(B.)
土方隆行(G.)
倉田信雄(A.,E.Piano,Syn.)
河合代介(Organ,Mini Moog)
山越勉(Dr.)

木本靖夫(Loop,Computer Programming)

<ゲスト・ミュージシャン>
渡辺香津美(G.)
置田恭子(Background vocal)

録音は2005年10月から12月に掛けてで30日ちょっとという、珍しく短期間での録音。「だからといって、いわゆるセッション・レコーディングにはしたくなかった。ひとつひとつの作品たちに内包されている、きらめきの粒を輝かせるのに心を砕きました。」と、吉田美奈子のコメントが載せられている。今回の特徴的なことは河合代介のオルガンが全体的にフィーチャされていることらしい。人肌を感じさせるオルガンの音がどのように従来のシンセとピアノを用いた音作りに組み合わされているのか興味深い。とは言え、最近のライブを見ている人にとってはもはや河合はレギュラーメンバーのはず。私は一度しか(しかもスカパーの番組収録という特殊なシチュエーション)見ていないので、かなり楽しみである。

 歌詞は「時間や風景を切り取った鋭角的な描写、太古の彼方までも思いを馳せるロマンチシズム、迷い悩む人の背中をそっと押すようなやさしさ」があふれているとのことで、これについてはいつものことだし、安心して聞くことができるだろう。このアルバムの発売記念ツアーが2月24日の名古屋ダイヤモンドホールから始まる。


もうひとつの贈り物であるボックス・セットは、以下の5枚がSACDハイブリッド版として収録されるとのこと。SACDのプレーヤは持っていないが普通のCDとしても再生できるのでむしろDSDリマスタリングの効果に期待したいところ。

"BELLS"
"DARK CRYSTAL"
"gazer"
"stable"
"REVERATION"

なお、"BELLS"と"DARK CRYSTAL"は伊東俊郎氏によるリミックスが施されているとのことでどういう具合になっているのか楽しみである。特に"DARK CRYSTAL"はオリジナルは多少音が硬かった印象があるのでより厚みと奥行きを増した音を期待している。さらに"stable"には発売当時シングルのみ収録の「FOOT STEPS」がボーナス・トラックとして収録されているとのこと。
[PR]
by inVox | 2005-12-29 16:14 | ■Music
21CSBの最新ニュースが更新された。いよいよ昨年のニューヨークでのライブアルバムが完成したそうだ。残念ながらまだ発売日は未定とのことだが来年の早い時期に出るだろうとシド・スミス氏は書いている。

"Pictures Of A City Live in New York"

Disc One:

1. Pictures Of A City
2. Cat Food
3. Let There Be Light
4. Cirkus
5. Spend Us Three
6. Cadence & Cascade
7. The Court Of The Crimson King
8. Ladies Of The Road
9. Catleys Ashes
10. Formentera Lady
11. Sailors Tale

Disc Two:

1. I Talk To The Wind
2. Epitaph
3. 21st Century Schizoid Man
4. Starless

Recorded at BB King Blues Club on April 27th 2004,
e0006365_2342459.jpg

ということで、すでに日本でも演奏された曲目がずらりと並んでいるが、演奏は素晴らしいし、音質はもちろんサウンドボードからとっている物をジャッコがマスタリングしているので、へんなブートを買うよりも遥かに良いだろう。
[PR]
by inVox | 2005-12-28 23:04 | ■Music
最近、時々夢の中で幽霊を見ることがある。夢にストーリーがあるのは良くあることだし、それが支離滅裂な展開をすることもあるが、そうであっても断片断片はそれぞれに固有のストーリーがきちんとある場合が多い。ところが、この幽霊たちはそのストーリーの中で唐突に現れるのだ。ストーリーが突然幽霊譚に変わるというわけではない。幽霊の登場の前後でストーリーは続いている。その中で脈絡もなく幽霊が現れるのだ。これは一体どういうことだろう。

昔、大学生の頃に友人たちと話しをしていたことがある。「3人以上集まって、幽霊話をしていると本当に幽霊が集まってくる」と。そういうことを話しながらよく幽霊話をしあったものだ。実際、そういう集まりのときに、部屋の天井の隅や誰かの後ろに「何か」の気配を感じることもあった。それが気のせいだったのか、本当に「何か」がいたのかは分からない。見たわけではない。友人たちの中には子供の頃から霊感が強いと言われていたという(自称)者もいたが、私がそういう感じがした、と言うとその友人も頷いていたのを覚えている。そういうことをやっていた頃から既に20年が経っている。まだ幽霊を「見た」ことはない。

夢の中で私が見る幽霊は、一言で言えば、「影」のようなものである。それが部屋を横切って行ったり、壁や家具であるはずの私の背後からそっと腕をつかんだり、とんとんと叩いたりするのだ。夢の中であるにもかかわらず、私は思い切りドキッとする。それで目が覚めることもあれば、目も覚めずにそのまま夢の続きを見ることもある。ドキッとするのだが不思議とあまり怖くない。いこれは一体どういうことなのだろうか。夢の中で何かが私に何かを訴えているのだろうか。幽霊という形を取って。それとも…。
[PR]
by inVox | 2005-12-27 23:29 | ■Dreams
「猫たちの聖夜」アキフ・ピリンチ、池田香代子訳e0006365_14114459.jpg

オス猫のフランシスが主人公。殺猫事件を追う素人探偵役。人間は登場するが基本的に脇役。こう並べて書いてみると平凡な猫探偵ものに思えるなぁ。でも、読んでみるとこれが面白い。猫の生態がリアルに描かれているが、ときにそれはちょっと、と言いたくなるようなことまで書かれているが、それでも、面白い。猫を飼っているのなら一読の価値はあるかも。この作家、この本の後に「猫たちの森」という小説と、「猫のしくみ;雄猫フランシスに学ぶ動物行動学」という本を書いている。ちょっと読んでみようかな、と思ったらどちらも単行本でしか出ていなかった。文庫にならんかなぁ?

e0006365_1412837.jpg
e0006365_14122418.jpg

[PR]
by inVox | 2005-12-25 14:12 | ■Books
"Duets & Trios" (2005) Cantango

1. Histoire du Tango(Astor Piazzolla)e0006365_172295.jpg
  1. Bordel 1900
  2. Cafe 1930
  3. Nightclub 1960
  4. Concert D'aujourd'hui
5. Los Mareados(Juan Carlos Cobian)
6. El Choclo(Angel Villoldo)
7. Soledad(Astor Piazzolla)
8. Reactionary Tango(Carla Bley)
9. Taquito Millitar(Mariano Mores)
10. La Mugre(Martin Nemcovsky)

元PAWNHEARTS アーカイブ管理者としてVdGGファンの間でも知名度が高いカナダのマイク・スピンドローさんの初めてのアルバムである。彼はソプラノ・サックスをメインとしてテナーとアルトも吹いている。相棒であるMartin Nemcovskyはアコースティック・ギターをメインとしたギター奏者。曲によってゲストであるベース奏者David Spidelが加わるかたちだ。

この二人のユニット名はカナダとタンゴを組み合わせた造語(だと思っていたが、他にも同じ名前のグループだかアルバムだかがいくつかあるようだ。検索すするとドイツのHPが引っかかってきた)。そう、このアルバムは全曲タンゴなのだ。なぜタンゴなのかは訊かないでほしい。私もマイクに訊いたことはないのだから。もちろん、ピーター・ハミルその人が大のタンゴ好きだということは紹介しておいても悪くはないだろう。"Cha-Cha on the Table"として広く認識されている"The Sleepwalkers"でのリズムはタンゴだ。

楽曲はAstor PiazzollaやJuan Carlos Cobinという代表的なタンゴのミュージシャンやジャズやカンタベリー系ともかかわりのあることで有名なCarla Bleyの作品に交じってギタリストのMartinの曲がアルバムの最後を飾っている。他の作家はMariano MoresとAngel Villoldoとなっている。どなたかタンゴに詳しい方がいたらこれらのアーティストについてコメントをください。

タンゴに触れる機会のほとんどなかった私からしてもこのアルバムは大変楽しめた。マイクの吹くソプラノ・サックスからはそこはかとなく彼の聴いてきた音楽の香りが立ち上ってくるようだし、その中には間違いなくDavid Jacksonの香りも混じっているに違いない。

このアルバムはマイク自身が通信販売している。PayPalも利用可能だし、カード決済もできなくはないようです。興味のある方はmike_alstublief(at)hotmail.com((at)を@にして)までメールを送ってみてください。
[PR]
by inVox | 2005-12-24 11:13 | ■Music
「風の前奏曲(the overture)」

e0006365_10435858.jpgタイの伝統民族楽器のひとつラナート。その第一人者として実在した人物、音楽家ソーン師の姿を描いた2004年のイッティスーントーン・ウィチャイラック監督の作品。ソーン・シラパバンレーン氏(1881~1954)の実話に基づいてはいるがあくまでもフィクションとして作られている作品だ。


e0006365_10442728.jpg映画はひらひらと舞う蝶から始まり、まだ幼い主人公が始めてラナートに手を触れるシーンから始まる。ストーリーは老いゆえに死の床についているソーン氏の回想という形をとっているが、氏の息子や親友の息子といった脇役のストーリーも重畳的に氏の生きている現実を立体的に浮かび上がらせるように綴られていく。

e0006365_10445866.jpg映画の主題は、青年時代の氏の音楽に対する葛藤に置かれている様だ。少年時代から父親に師事し技術を磨くが、いつしか自らの技術におぼれるようになる場面は楽器をやったことのある人ならば身に覚えがあるだろう。それを打ち砕く圧倒的な存在に出会い自らの道を見失うシーン。「音におごりが感じられる」と言い放つ天才ラナート奏者クンインを演じているのは実際の名演奏家(来日公演の実績もある)。「ラナートの巨匠であり、タイの伝統音楽の師であり、タイ古典音楽と現代音楽を融合させた新しいタイプのバンドであるBoy Thai Bandの設立メンバーのうちの一人である」ナロンリット・トーサガー氏。彼は世界中でコンサートを行っており、日本では2004年5月に在京タイ王国大使館主催の“タイフードフェスティバル”において、Boy Thai Bandの演奏を披露したとのこと。このクンインの存在感が圧倒的なのだ。

e0006365_10453111.jpg最も感銘を受けたのはこのクンインと主人公ソーンとの競演のシーン。互いの技量を出し切った演奏は圧巻。手に汗握るとはまさにこのこと。そして、演奏しながらソーンの音楽に感動し涙を流してしまうクンインの音楽への思いがまさしく彼が本物の音楽家であることを明らかにする競演会後の二人の会話。音楽は素晴らしい、ということを再認識させられる場面だ。


一方、タイ、シャム王国で第2次世界大戦のときにどのような政治が行われていたか、ということを垣間見ることができたのが予想外の収穫だった。西欧化を急ぐあまりの極端な文化政策は見ていてつらかった。出演者を見ると主人公ソーン(青年期)と後に妻となる女性を演じる二人は、どちらかというと対の若手の人気の高いある種アイドル的な役者のようである。他はベテラン勢を配しており少しだけ演技力でのバランスが気になった。小劇場を中心とした上映なので上映期間も短いところが多いようだ。民族音楽に興味がある方はもちろんだが、音楽を愛しているという自負のある方はぜひ見て欲しい。この音楽が気に入ったならばタイ映画では珍しくサントラ盤の国内盤が出ているとのこと。
e0006365_10463364.jpg


東京 銀座テアトルシネマ 12月3日(土) 03-3535-6000
大阪 テアトル梅田 12月10日(土) 06-6359-1080
京都 京都シネマ 12月10日(土) 075-353-4723
神戸 シネ・リーブル神戸 2006年1月7日(土) 078-334-2126
九州 シネ・リーブル博多駅 2006年1月7日(土) 092-434-3691
名古屋 名演小劇場 2006年1月14日(土) 052-931-1741
[PR]
by inVox | 2005-12-22 10:51 | ■Cinema/Movie
e0006365_15375076.jpg「時の娘」ハヤカワのクラシック・セレクションと銘打った既刊ものを中心としたキャンペーンの中の一冊であるようだ。初版は1977年で私が買ったのは2005年3月の第23刷。翻訳者自身による解説もそのままのようだ。主人公であるグラント警部は、他にも複数の作品が出ているシリーズの主人公であるが、ここでは殺人事件は歴史の奥深くに見え隠れするだけであり、目の前にあるわけではない。現存する様々な歴史書、史料を分析しながら謎を解くのである。これがまた楽しい。歴史小説を読むのも好きだが、歴史を題に取ったこういうミステリーもまた面白い。これがなぜ歴史学の論文とならずミステリーになるのかについては解説で引用されている江戸川乱歩の解説(1953年版の翻訳版に付されたものらしい)があるのだが、これもまた面白い。

 ということで、ついついグラント警部ものでも読んでみようかという気になってしまい、ハヤカワ・ポケット・ミステリから出ているこんな本も注文してみた。

e0006365_15385772.jpgロウソクのために一シリングを」(A SHILLING FOR CANDLES)
早川書房 (2001-07-15出版)
テイ,ジョセフィン(Tey, Josephine)【著】・直良 和美【訳】

e0006365_15423028.jpgあ、もちろん、「時の娘」に捧げられたエリザベス・ピーターズの「リチャード三世『殺人』事件」も忘れずに。

~真理は時の娘~ (古い諺)
[PR]
by inVox | 2005-12-18 15:39 | ■Books
ジャッコに関するニュースがシド・スミスによってクリムゾンのDGM HPでの日記に記されています。

e0006365_2203847.jpgジャッコの本当に久々の新作がようやく出てくるようですが、まだリリース時期等ははっきりしていないようです。参加メンバーについては、クリムゾンがメインのサイトなので当然のように詳しくはありません。21CSBのメル・コリンズとイアン・ウォーレスの名前が挙がっており、またピート・シンフィールドも参加のようです。それ以外で触れられているのは、いつもの面子(ユージュアル・サスペクツとでも言うべき)ギャビン・ハリソン(彼は今月ポーキュパイン・ツリーのツアーが終わったばかりですね)とデイヴ・スチュワートの二人だけ。まぁいつものように曲ごとにメンバーは替わるのでしょうが、ベースならダニー・トンプソンやマーク・キングあたりが参加でしょうか。ジャパン関係も参加してるかもしれませんね。

タイトルは「The Bruised Romantic Glee Club」というもののようですが、なんと訳したらいいのか。よくニュアンスが分かりません。いずれにしてもリリースが待ち遠しい楽しみな一枚です。
[PR]
by inVox | 2005-12-17 22:00 | ■Music
「ねじの回転」ヘンリー・ジェイムズ
書名:ねじの回転
原題:TURN OF THE SCREW and other ghost stories
e0006365_23103366.jpg著者:ヘンリー・ジェイムズ Henry James
訳者:南條竹則、坂本あおい
出版:創元推理文庫

「ねじの回転」と言っても恩田陸ではありません。長いことこの作品は「難解だ」という評判に臆していて手をつけていなかったのだが、先日やっと読んでみた。それは単に以下の宣伝文につられたからかもしれない。

「この百年間に世に出た怪奇小説で傑作といえるのは、わたしにはジャクスンの『たたり』と、この『ねじの回転』の二作だけという気がする」スティーブン・キング(背表紙より)

実際に読んでみたが、面白い、が怖くない。だから怪奇小説というほど怪奇的なものではないと感じた。「難解さ」も一体どの辺が?と思ってしまった。しかし、難解さについては訳文にもよるし「読みやすい新訳」なのかもしれないではないか。ともあれ、舞台となっている当時のイギリスでの身分制度というか階級意識や道徳観などを理解しておいた方が感情移入はしやすいかも。「嫌悪感」というものは文化的な背景があって始めてリアリティを共有できるものだと思うので、誰が読んでも鳥肌が立つような類の小説ではないことは確かでしょうね。私と同様に幽霊譚がお好きな方にはおもしろいかも。
[PR]
by inVox | 2005-12-15 23:10 | ■Books