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久しぶりにフィル・ミラーが来日する。今回はイン・カフーツのライブがメインだが、フレッド・ベイカーとのデュオ公演も予定されている。これらは同じ日に行われるがそれぞれ独立した公演としなっているようだ。よってチケットも別で、デュオ公演後に観客の入れ替えを行うようだ。
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フィル・ミラー イン・カフーツ&デュオ公演

12月8日:新宿ピットイン
  ・18:00 Open/18:30 Start:デュオ公演
  ・20:15 Open/20:30 Start:イン・カフーツ公演

e0006365_10475122.jpg12月9日:新宿ピットイン
  ・17:30 Open/18:00 Start:デュオ公演
  ・20:00 Open/20:30 Start:イン・カフーツ公演

イン・カフーツ
   Phil Miller (フィル・ミラー) ギター
   Fred Baker (フレッド・ベーカー) ベース、ギター
   Pete Lemer (ピート・レマー) キーボード
   Simon Finch (サイモン・フィンチ) トランペット、フリューゲルホルン
   Simon Picard (サイモン・ピカード) テナー・サックス
   Mark Fletcher (マーク・フレッチャー) ドラム

以前見たときは、ドラムスにピップ・パイル、サックスに今年亡くなったエルトン・ディーン、トランペットにジム・ドヴォルジャークという3人がいた。もはやエルトンが参加することはないのだがドラムスの違いはどの程度の影響があるのだろうか。いずれにしてもよりジャズっぽくなっているのか、あくまでもジャズ・ロック的な響きを残しているのか、興味がある。

・Tickets予約販売:8/5(土) 昼12:00 開始
 1)フィル・ミラー イン・カフーツ公演
   自由席 前売 7,500 円 (整理番号付) ワン・ドリンク付
 2)フィル・ミラー、フレッド・ベーカー デュオ公演
   自由席 前売 4,000 円 (整理番号付) ワン・ドリンク付
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詳細はOffice Ohsawaのサイトで。
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by inVox | 2006-07-30 10:47 | ■Music
「蠅の王」ウィリアムゴールディング

e0006365_23552068.jpg著名な作品ということでタイトルのみ知っていた、あるいはそれに影響を受けた音楽は耳にしたことがある文学作品への挑戦第2弾。ノーベル文学賞を取った人だとは後から知った。"Lord of the Flies" という原題はまったく異なるイメージを渡しに持たせていたのだけれども、実際の作品は無人島に不時着(墜落?)した飛行機の生き残りの少年たち。12,3歳の「大きな子」たちと「小さい子」たち。主人公ラーフは「大きな子」の一人で自意識に目覚めつつある少年。準主役かと思われる少年たちもいる。

無人島で、大人の目がなく、知識も少なく、考えるよりも遊ぶ方が好きな子供たちがいとも容易く野蛮人に成り下がっていくことか。恐ろしいのは当人たちは自分たちが以前の文明世界に生きていた時の自分と変わったという自覚がまるっきりないこと。単に大人から怒られることのない千載一遇のチャンスを楽しんでいるのだ、程度の意識しかないということ。まるで、今の日本人のようだ。ルールとか学習ということからはみ出すことが素晴らしいことであるかのような錯覚に陥ってしまっていて、無礼な振る舞いも、思いやりのなさも全て「自分だけは違う」から「当然の権利」として許されて当たり前だという意識。それと似ているような機がする。

子供は小さい頃は、親から愛されて、あるいは子供から嫌われることを恐れた親から、甘やかされることが多い。通常であれば、それは思春期に差し掛かるまでにはその状態は抜けてしまっていなければならないのだが、親が抜け切れていないと子供はスポイルされてしまう。つまり甘やかされる・ちやほやされる・大事にされる・尊重されることが「当たり前」になってしまい、そうでない状態に対して耐えられなくなってしまうのだ。そうすると、小さな子が要求が通らないときに駄々をこね、泣き喚くようにわざと悪さをする・切れる・暴れる・責任を放棄する。自分たちがまったくの馬鹿・子供に見えることも知らずに。それが当然の権利であり、自分たちは単にそれを主張しているだけだという態度・思い込みで。

最初のうちはまるで「2年間の休暇」のような雰囲気だった。だけど読み進むに連れて背筋がうら寒くなってきた。一体いつの作品だろうと思った時、これが小説の中ではなく、今の現実の世界でも起きていることに思い当たった。そうだ私にも蠅の王が囁いていたのだ。
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by inVox | 2006-07-27 23:56 | ■Books
「メタフィジカル・パンチ 形而上より愛をこめて」池田晶子

e0006365_16542622.jpgタイトルだけを見ると、昨今の受け狙いとしか思えない哲学書の体裁をしたあほな本かと思いきや、なかなかまじめな文章のようなので購入して読んでみた。年齢的には私よりも4つ上で慶応の哲学科出身だとか。この本は「諸君!」に連載されていたものをまとめたものだと言う。

過剰に断言してしまう傾向はあるものの、共感できる部分があるのは事実。また共感できないと言うよりも反発を覚える部分があるのも事実。もし、実際にあって話をしてみたらどうなのだろうなぁと思うことしばしば。この本にある文章のように断定的にしか物を言わない人であるならパス。言ってることとやっていることに大いに矛盾ありと見なしてしまうだろう。

e0006365_16563182.jpg「哲学を学んでいる人」の多くに見受けられる傾向、すなはち「私は、考えるということが以下に大事なことかを知っている。だから人よりも多く、深く考えている。だから私が考え抜いて出した結論や、考えを重ねて辿り着いた『真実』は他の誰が主張するものよりも圧倒的に正しいのだ」という自信がこの本の中にも見え隠れしている。考え抜いたからこそ、そこで得られたものをも疑ってみるのが本当ではないのか?と私のような一般人は思ってしまう。

小林秀夫への絶賛がこの本の後半を占める。だけど、誰かの考えや考え方、あるいは著作に心酔するのはいいのだが、「解釈」がある限り、真実は無数に存在すると思うのです。事実はひとつだけだとしても。だから「代弁者」を求めることが「自分で考える」という行為を放棄することに等しい意味を持つのではないかと思うのです。『私の言いたくても上手く言えなかったことをあの人はずばり言ってくれる』という最初の出会いがやがて『あの人が言うことはすべて私の言いたいことだ』に変わっていってしまうのを身近な人々の中に何度も見てきているからこそそう思うのです。思われる方の身としては「私はあなたではない」って言いたいのではないかと思いませんか?

久しぶりに考えるきっかけをもらった気がした。
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by inVox | 2006-07-16 16:54 | ■Books
シド・バレットが亡くなったようだ。まだ自分で確認したわけではないので間違っていたらごめんなさい。だが、本当だとしたら、シド・バレットよ、安らかに眠れ。そして、今度こそ、何のしがらみもない世界で目いっぱい音楽を楽しんでくれ。

確認が取れた。デヴィッド・ボウイーのコメントがBBCでは紹介されている。それにしても、享年60歳。1946年生まれ。まだまだ若いのに。やはり若い頃のドラッグがいけなかったのか。一時期は精神病院への入院・退院を繰り返していた時期もあったと聞くがそんなに何度も入退院をしていたのかはよく分からない。

マスコミが「元ピンク・フロイドの天才/カリスマ」であるシド・バレットをしつこく報じていたのは1980年代前半くらいまでか。その後のニュースはごくたまに出てくることがあった程度だと思う。本人にしてみれば音楽から離れてすでに長い時間が過ぎていたわけで、迷惑至極だったのではないだろうか。
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by inVox | 2006-07-11 23:49 | ■Music
"Musta Lindu/Black Bird" (1989/1998)  Varttina

e0006365_0104130.jpg  1. Sorja poika (Pretty Boy)
  2. Musta lindu (Black Bird)
  3. Itku (Weep)
  4. Ui ui (Oh...)
  5. Tast'se lahti toinen tahti (The Second Beat)
  6. Voti kaalina
  7. Kadrilli (Quadrille)
  8. Ammat (Old Wives)
  9. Kyla vuotti uutta kuuta
   (Waiting For The New Moon)
 10. Loitsu (Spell)
 11. Ruskie neitsyt (Brown-haired Maiden)
 12. Ruskoi reggae  
 13. Ankaralaisen turistin maahanpanopolkka
   (Funeral Polka of an Ankaran Tourist)

e0006365_0125786.jpg先に紹介したポウリイナ・レルヒェが最初に活動したプロの音楽集団がヴァルティナであることはもう書いたかどうか覚えていない。彼女がいた頃のヴァルティナをどうしても聴いてみたくて探してみたところ、何とかこのセカンド・アルバムが見つかった。といっても1998年にドイツでの再発盤(上の写真)である。オリジナルは1989でLPだけでなくCDも出たようだが見つけられなかった(写真左)。

当時のポウリイナは14歳か15歳。もともと1987年の"Kaustinen Folk Music Festival"で"the Kaustinen Ensemble of the Year"に選ばれたことで有名になり、1987年にセルフ・タイトルのアルバムでデビューしたのがオリジナルのヴァルティナだったようだ。結局オリジナル・ヴァルティナは2枚のアルバムを発表して解散。ポウリイナはKuopioにあるMusic High Schoolに進学した。ヴァルティナは1991年に大幅なメンバーの入れ替えをした形で復活し現在も活動を続けているが、現在までずっと残っているのオリジナル・メンバーは二人、12年ほどを経て戻った元オリジナル・メンバーが一人という状態で、基本的には別のバンドだと言っていいと思う。

この2作目にシテラスト・アルバムであるが、いかにもカレリア地方のフォーク・ミュージック・グループであるとしか言いようがない。清冽な少女ボーカル・チームがフォーク・ギターやフィドル・バイオリンががんがんに弾きまくるのをバックに歌いまくる。インスト・ナンバーもあるのだが、これもまた強烈だ。それはロックとはまったく異質なもので、清冽な響きを持った強烈さだ。こうなったら1枚目もどうしても聴きたくなってしまった。粘り強く探すとしよう。

現ヴァルティナのサイトのディスコグラフィには、もちろんこのアルバムも紹介されているので興味を持った方はそこで数曲だけだが、45秒ほどのサンプルを聴くことが出来る。また、オリジナルのフィンランド語の歌詞も紹介されているので見てみると面白いだろう。
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by inVox | 2006-07-07 00:17 | ■Music