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コレギウム・ハイドン・アンサンブル 第4回定期公演
・10月26日(金)武蔵野市文化会館 小ホール
・プログラム
 1)ドヴォルザーク 弦楽のためのセレナーデ
 2)ブルックナー 交響曲第2番 ハ短調

e0006365_002014.jpgクラシックの小さなコンサートに行ってきました。ちいさなと言ってもオーケストラ。それなりに大人数。迫力ある音を聞かせてくれました。

正直まったく知らない曲だったのですが、リラックスして聞いていました。1曲目のドヴォルジャーク(以前イン・カフーツのメンバーとして来日したことのあるJim Dvorakの発音はほとんどドヴォジャークに近かった)は、弦のみの構成。華やかな曲想が楽しく、おもしろかった。ちょっと残念だったのは、もっと飛び跳ねるリズムのフレーズのはずなのに、擦弦楽器の悲しさか、ノリが流れてしまっていたことだ。ガツンと頭のインパクトのほしいフレーズだっただけにこのマイナスは痛かった。

2曲目は、管楽器が加わってのフル編成。音の厚みが格段に増し、なかなかの響き。全体に明るく、ノリのよい展開に、たおやかなパートが組み合わされ、起伏のあるいい曲だった。ただ、こちらにも残念な点があった。それは楽章の始まり部分でヴァイオリンが静かに入ってくる数箇所。難しいところだが、ばらばらで不安定。素人ならではの音の弱さが気になった。小さい音をいかにしっかりと出せるか、というのはヴァイオリンに限らず、ボーカルでも難しい技術だが、しっかりとがんばってほしかった。

指揮者は、一言で言うと、面白かった。まるで漫画に出てくるような表情でにこやかに棒を振るその姿は無邪気そのもの。なんとも楽しそうに見えた。ただし、ひとつだけ気になったのは、彼の鼻息の音の大きさ。力強く振る直前に必ず聞こえる風切り音は、気合と力をこめる彼の鼻息だったのではないだろうかと疑っている。音を聞かせる演奏会なので、鼻息が聞こえてしまうのは興ざめである。音楽以外の音を演奏する側が聞かせるなんてことはあってはならない。客席のノイズですらうるさく言われるのに、演奏する側がこれではね。面白かったけど、指揮者としては失格だろう。
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by inVox | 2007-10-30 00:00 | ■Music
「木のぼり男爵」イタロ・カルヴィーノ

e0006365_10305140.jpg面白い、イタロ・カルヴィーノの長編はこんなに面白いものか、と思った。これまで詠んできた彼の作品は、どうやら後期の作品だったようで、面白さの質が異なっているようだ。小説として読んだときにどちらが好きか、と言われると困るが、どちらも好きだし、どちらも面白い。ただ、こちらの方が、より、「小説らしい」小説だ。分かりやすいストーリーが展開し、人物が身近に感じられるし、共感しやすい。いやぁ、困った。これはどうやら3部作と呼ばれるもののひとつらしいので、他の2作品も手に入れなければ。「まっぷたつの子爵」と「不在の騎士」。手に入るかなぁ。
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by inVox | 2007-10-27 10:30 | ■Books
「香水 ある人殺しの物語」パトリック・ジュースキント

大失敗だ! こんな話だとは知らなかった! 知ってたら、映画も見たのに!

e0006365_23294411.jpg久々に、凄く面白い本を読んだ気がする。理屈抜きで楽しめる、という意味でも、深堀をしていっても楽しめるというのはなかなか出会えない。いや、本当に、映画も見ておくべきだったなぁ。いや待て、先に映画を見てしまっていたらどうだったのだろう? そうしたら、本の方はあまり楽しめないかもしれないということも考えられる。こればっかりは現実にしたがって、いつか映画の方も見てやろう。

e0006365_23304060.gif表紙絵を探して検索したら、私が持っている表紙のものがなかなか見つからなかった。発行元の文春文庫では古い表紙のままだったし、アマゾンは画像なし。やっと見つけたのは紀伊国屋。やれやれ。
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by inVox | 2007-10-23 23:31 | ■Books
「ムンク展」国立西洋美術館

e0006365_18474419.jpg東京新聞が国立西洋美術館と共に主催となっている。「フリーズ」という部屋の装飾手法、壁面上部をぐるりと取り囲むように装飾する手法のようだが、ムンクは自分の絵画をそのようにぐるりと部屋の壁面上部に並べて展示することにかなりこだわっていたようだ。「○○のフリーズ」というように主題を定めた展示方法になっている。


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有名な「叫び」こそなかったが、フリーズのなかではそれと一緒に連作として描かれた「不安」と「絶望」が展示してあり、これらは目玉の一つだったかな。でも、それらよりももっと大きな号数の作品も多く、ムンクはどういう位置付けでこの3部作を描いたのか興味が湧いた。労働者の連作などはオスロ市庁舎のためのフリーズの位置づけとして明確な意図が誰が見ても分かりやすいものだったが。

それにしても、あらためて一人の画家の作品ばかりを集めてある展示会は迫力がある。これでもか、とムンクだらけである。あらためて感じたのは、ムンクは印象派の手法を基にしているのかな、ということ。強迫的なルノアールとでも言うべき美と迫力を持っていた。
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by inVox | 2007-10-20 18:48 | ■Arts
 ヴェネツィア絵画のきらめき ―栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ―
Bunkamura The Museum

e0006365_22382186.jpgイタリア絵画の展示会がまたひとつ開催されたので行って見た。ヴェネツィアということで、商業都市のイメージが強かったのだが、こうしてこの年に因縁のある絵画が集められて見てみると、それなりにバラエティに富んでいて面白い。宗教画もあれば風景画、ギリシア神話に題を求めたものなど、どちらかと言えば、古典的な作品が中心だ。ひとつ気になったのは会場の作り。ベネチアの邸宅を模して作られているそうだが、ピンクの壁紙が不似合いだった。

個人的には、サロメの画が新鮮だった。こういう風に描かれているものは初めてだった。場面としてはありふれたヨハネの首を持つシーンだが、サロメの表情や描かれた雰囲気がこれまで見たサロメものとはちょっと違っていたのだ。ちょっと満足。
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by inVox | 2007-10-17 22:39 | ■Arts
「パンズ・ラビリンス」(2006年/メキシコ=スペイン=アメリカ)

監督・製作・脚本:ギレルモ・デル・トロ

CAST:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル


e0006365_2275648.jpg予告編だけを見て、面白そうだなと思って見に行ったのだが、微妙だったかも。フランコ将軍統治下の軍政スペインが舞台で、レジスタンス闘争も絡めてのストーリー展開は、正直言って中途半端な描かれ方だったと思う。リアリティが薄かった。それは主人公の義父となった政府側の強権統治を代表する男の描かれ方も同様で、深みに欠けるものだ。母親はすぐに死んでしまったが影が薄い。全体として人物のリアリティが弱くて、物語に入り込むのが難しかった。一方で、美術効果・特殊メイクは秀逸で、見ていて面白かった。予告編では、その辺りが強調されていたのかも。
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by inVox | 2007-10-17 22:08 | ■Cinema/Movie
「アーサーとミニモイの不思議な国」(2006年/フランス)

e0006365_2221205.jpg監督・原作・脚本・製作:リュック・ベッソン
共同脚本:セリーヌ・ガルシア
音楽:エリック・セラ

【CAST】 フレディ・ハイモア, ミア・ファロウ

【声の出演】 マドンナ、デイヴィッド・ボウイー、スヌープ・ドッグ、ロバート・デ・ニーロ、アンソニー・アンダーソン

リュック・ベンソン、ということで、エンターテイメント&ファミリー映画です。楽しんできました。とは言え、残念だったのは、上映時間の関係で吹き替え版しか見ることができなかったこと。
デヴィッド・ボウイーの声を聞きたかった。

初の小説(原作)も手がけた監督だが、邦訳は2分冊の文庫。まだ読んでいない。しかし、どうやら続編2編がすでに単行本では出版されているようなので、映画も2作目、3作目がある、ということだろう。

昔のディズニー映画で「ミクロ・キッズ」というのがあったが、あれの21ベッソン版というか、「Taxi」シリーズに通じる、より世俗的な軽さをまとった映画だ。だが、それでも大人にとっても十分に楽しいものになっているのはさすがだ。

吹き替え版で一番悪かったのは、タカ・アンド・トシが声を充てている部分。これは最悪だった。
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by inVox | 2007-10-14 22:21 | ■Cinema/Movie
e0006365_22225663.jpgいやいや、ようやく発売されたというニュースが入ってきました。Dorie Jacksonのデビュー・アルバム『The Courting Ground』が完成したのです! 随分と待たされましたが、ようやく。これまで、他のアーティストのバッキング・ボーカルとしてしか聴くことのできなかったドリーの歌をオリジナル楽曲で聴くことが出来ます。

e0006365_22231858.jpg彼女のMySpaceページにはまだその音源は登録されていないようですが、元スクイーズのクリス・ディフォードの楽曲と、元イット・バイツのフランシス・ダナリーの楽曲が1曲ずつ聴くことが出来ます。バッキング・ボーカルなのでわずかしか聴けませんが、私はこの声が大好きです。

e0006365_22242191.jpgアルバムには、父親デヴィッド・ジャクソンのフルートとサックスもクレジットされており、早く届かないかなぁと楽しみにしています。また、デヴィッド自身もようやく(?) MySpaceにページを開設しましたので、そちらもこれからどう更新されていくのか楽しみです。
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by inVox | 2007-10-09 22:24 | ■Music