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「モスクワ市近代美術館所蔵ロシア・アヴァンギャルド」Bunkamuraザ・ミュージアム

e0006365_17342938.jpg副題は「シャガールからマレーヴィチまで、青春のロシア・アヴァンギャルド」となっている。そういう訳で比較的近現代の作品ばかりだった。西欧でのピカソやマティス、あるいはゴッホやゴーギャンといった動きがモスクワに紹介されて以降の動きだというから、新しいものに触発されて、まずはその模倣からスタートした、という感じだろうか。もちろん、それらの中には模倣にとどまらないレベルにまで達したものも多い。だが、ロシアならでは、というものが出てくるまでには時間がかかったのか、たまたま今回の展示品には少なかったのか、あまり感じなかった。それともロシア・オリジンというものがすでに陳腐化していて私が気づかなかっただけかもしれない。

「アヴァンギャルド」と付いているせいか、雨のせいか、来場者は少なかった。おかげでゆっくりと見ることができた。いつもこんな風ならいいのに。
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by invox | 2008-06-26 17:36 | ■Arts
「相棒」(2008)

TVドラマは最初の土曜ワイドから見ているが、シリーズ化された後の2時間スペシャルなども含めて、非常によく出来たドラマだと思う。だけど、それらの2時間ものと今回の映画版との違いが、膨大な予算をかけて集めたエキストラやゲストによるマラソン・シーンだけだとしたらちょっと残念だ。もちろん、爆発シーンやボートを追いかけるシーンなど、テレビではなかなか出来ない海外ロケなどもかなり入っていたように思うので、それなりに映画ならではのものになっているのだろう。映像の質感も所謂テレビカメラのそれではない。しかし、1年後か2年後にテレビで放送された時に、はたしてそれらの違いは見て取れるのだろうか。

ストーリーそのものも、もう少し壮大な陰謀を絡めて欲しかったかな。外務省の隠し事だけなんてスケールが小さい。人間ドラマも奥行き間がちょっと不満だった。期待しすぎたかなぁ...。結局パンフレットも買わなかった。この映画がシーズン7にどう展開していくのかは非常に楽しみだ。やはり、何話にもわたって展開する複雑なストーリーの方がこのドラマには似合っている。
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by invox | 2008-06-20 23:24 | ■Cinema/Movie
今月来日予定だったヒュー・ホッパーが、6月10日、坐骨神経痛を発症。その後もう一ヶ所背骨のズレが見つかり、当面は絶対安静とのこと。また、今後一年間は大事を取る様にとの診断を受けたとのことで、HUMIとしてのコンサートは、ユミ・ハラ・コークウェルさんのソロで行われるようです。

さすがに年齢的なものもあるのでしょうかねぇ。ここ数年の活発な活動にはすごく楽しませてもらっていただけに心配です。
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by invox | 2008-06-15 12:30 | ■Music
「コレリ大尉のマンドリン」(2001年 米)

e0006365_05122.jpge0006365_052769.jpg監督:ジョン・マッデン
出演:ニコラス・ケイジ、ペネロペ・クルス、ジョン・ハート、
   クリスチャン・ベール、イレーネ・パパス

TV放送されたものだが、ニコラス・ケイジは割と好きな俳優だったので録画してみた。ペネロペ・クルスは、見始めてからどこかで見た顔だという程度。イレーネ・パパスが出てきたときは驚いた。この人も好きなのだ。後から調べてみると監督は「恋に落ちたシェークスピア」の人だったとのことで、そちらも過去に(飛行機の中で)見ていたが、結構印象に残っている映画だ。

それにしても、イタリア人というものは、戦争中でも、陽気でのん気。音楽と美女を愛する男たち。早く国に帰りたくてムッソリーニが退陣すればいいと口にする。イタリアが降伏したと言う情報が入ったら、まず「国に帰れるぞ!」と喜ぶ。いい国民性だ。だったら、最初から戦争などしなければいいのにと思う。翻ってドイツ軍は「わが民族は世界でもっとも優秀なる民族」であることをかなり下の階級の兵士までが信じている。だから降伏したあとのイタリア軍を虐殺するのだろう。日本軍も似ているところがあった。ギリシア人は、この映画ではよくわからない。

e0006365_055039.jpgアメリカ映画ゆえ、せりふは基本的に英語。舞台はギリシアの島。登場人物はギリシア人、イタリア人、ドイツ人。俳優はアメリカ人中心。その違和感はあるものの、総じていい映画だった。
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by invox | 2008-06-03 00:02 | ■Cinema/Movie
フィーヴァー・ドリーム 上」著:ジョージ・R・R・マーティン、訳:増田まもる

「炎と氷の剣」の第3部が文庫になるまでの時間つぶしと思っていたが、どうしてどうして、こちらの方が面白いかも知れないと思うほど引き込まれた。最初は「蒸気船」が交通手段の主役という時代設定に違和感も覚えなくもなかったが(勝手に異世界かSF的な設定を思い浮かべてしまっていたため)、そこをクリアすると後はぐいぐいと。「吸血鬼」という、私にとっては不朽のテーマだということもあり、大変気に入ってしまった。

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マーシュ船長の蒸気船にかける情熱とジョシュアの情熱。ジョシュアという名前はもちろんイエシュアと共通するものだろうと勝手に思っている。もちろん、宗教色があるわけではないが、人の「熱狂」というものは、それ自体があまりにも宗教的だと言ってもいいのかもしれない。世の中には宗教と、哲学と心理学とをごっちゃにして理解している人が多いが、それぞれ全く異なるものである。だからこそ、心理学的な分析と哲学的な考察を以って宗教的なるものを見つめるという行為は容易に誤解を生むのだろう。

そういえば、訳者の増田まもる氏は、GRRマーティンの作品は創元では、これしか訳していないようだ。しかし、本作の訳文は、私には相性のよいものだったので、他のも読んでみたくなった。気になったのは「楽園への疾走」(J・G・バラード)だ。

「Fever Dream (Night Lights)」(Ray Bradbury)という本があるのを見つけた。日本でも]『メランコリイの妙薬 異色作家短篇集15』レイ・ブラッドベリ/吉田誠一訳(早川書房)の中に『熱に浮かされて』というタイトルで訳出されているらしい(それ以外ではサンリオSF文庫で出ていた『万華鏡』にも収録されていた)。読んでいないので何とも言えないが、こちらは短編。

邦訳が入手しづらくなっている「ワイルドカード」のシリーズも何とか読んでみたいものだ。
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by invox | 2008-06-01 17:35 | ■Books