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『宮廷画家ゴヤは見た』(米/西 2006)

e0006365_2349272.jpgゴヤを軸に物語が語られる。でも主人公はゴヤではない。主人公はいない。いや、とある時代なのかもしれない。カソリック教会の行った異端審問という魔女裁判めいた猟奇的な行為は言ってみればキリスト教の本来唱えていることとは全く相容れないもののはず。それとも「異教徒は殺せ」ということをキリストは言ったのだろうか?拷問による告白が「最も信頼できる証拠」として採用されるのなら、異端審問を行う側に対してまずそれを行えという主張は極めて正しい。



e0006365_23495141.jpgそれにしても、ナタリー・ポートマンの役者としての実力は、これまでの認識以上だった。特に後半の二役の何と素晴らしいことか。あまりにも恋愛映画という評判ゆえに見ていない『マイ・ブルーベリー・ナイツ』も見たほうがいいのかもしれないと思った。ゴヤの絵画作品もこれまでちゃんと見たことが無い。そういう機会がなかったのだ。映画の中に登場する作品はどれもインパクトのあるものだった。昔教科書で見たはずの画も良く覚えていないのに…。ちと気になってきた。
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by invox | 2008-10-30 23:50 | ■Cinema/Movie
『闇の公子』 (Night’s Master)
タニス・リー(著) 浅羽 莢子(訳)


e0006365_2341529.jpg以前に読んだ『死の王』の前作に当たる作品である本作が復刊された。古本で探すのも面倒だなと思っていたのでとても嬉しい。アズュラーン。邦題から「The Prince of the Darkness」というタイトルを思い描いていたのだが、実際は「Night's Master」というものだった。う~ん、私の持っている日本語から受ける言葉のイメージとはニュアンスが異なるなぁ。これじゃ「夜の支配者」とか「夜の主(あるじ)」というほうがまだいいかも。確かに「マスター」ではあるのだけどねぇ…。

こういうのは連作短編というのか、長編小説というよりもシリーズもののエピソード集といった趣だ。「死の王」よりもはるかに読みやすい文体だったので、あっさりと読み終えてしまった。面白いし、それなりに引き込まれたが、しかし、「死の王」の方がより印象的だった様な気がする。気のせいだろうか。それとも妖魔のいたずらか…。

このシリーズの後半2冊がまだ入手困難なようだ。その内復刊されるのだろうか?それとも古本屋を探さないとダメなのか…。
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by invox | 2008-10-29 23:55 | ■Books