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「ミックマック」Micmacs A Tire-larigot(2009年 フランス)

監督: ジャン=ピエール・ジュネ
製作: ジャン=ピエール・ジュネ、フレデリック・ブリオン、ジル・ルグラン
脚本: ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
撮影: 永田鉄男
美術: アリーヌ・ボネト
編集: エルベ・シュネイド
出演:ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、ニコラ・マリエ、ジャン=ピエール・マリエール、ヨランド・モロー、ジュリー・フェリエ、オマール・シー、ドミニク・ピノン、ミシェル・クレマド、マリー=ジュリー・ボー

フランス映画を見ることがわりとある。ハリウッドとは違うアクションものも在れば、文芸ものや歴史ものなどもあるが、「エイリアン4」や「アメリ」の監督の新作ということもあって、予告編を見ると面白そうだったのだ。まぁ実際面白かったのだけどね。
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独特の画調の画作りは「アメリ」と同様のテイストだ。この作品はどたばたの度合いが高く、大変エンターテイメント性の高い作品だった。しかもフランスならではの風刺が露骨に鏤められていて、ついにやにやしてしまった。最後の動画共有サイトを活したオチも面白い。美術もとても凝っている。音楽はアコーディオンなどを中心としたヨーロッパの伝統的な大衆音楽的なものだ。テレビでやったらまた見てしまいそう。
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by invox | 2010-09-28 23:56 | ■Cinema/Movie
ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展」~ ルネサンスからバロックまで 国立西洋美術館

4月に見たオザンナの出身地ナポリ。そのナポリの代表的な美術館の出張展覧会ということで、上野の国立西洋美術館へと足を運んだ。ナポリと言うと、イタリア中部、ローマよりちょっと南寄り、人間の足で言うと向う脛辺りにある港町、民謡の宝庫、陽気な色男たちがにこやかに歩く街というイメージだ。そこにある美術館らしいがこれまで名前を聞いたことがなかった。ブルボン家のカルロ7世(後のスペイン王カルロス3世)が建てようとした宮殿がその後美術館となったとのこと。そもそもカルロ7世は、この宮殿に、母方のファルネーゼ家の所有していた膨大な美術品を収容、展示することを念頭において設計させたというのだから、美術館として建てられたような建物になっている。

ファルネーゼ家が台頭してきた15世紀から収集されたルネッサンスやバロックの絵画が多く展示されていて、画風的には結構嫌いではない。ただ、人物の体のバランスがかなりいい加減な作品が多い。技法的にはまだ未開拓な時代だったのだろう。

最も印象に残った、というよりも、えぇ~っと思ったのが、ジョルジョ・ヴァザーリの《キリストの復活》。この絵、どう見ても、何度か見てみても、キリストが「イェ~イ!」とやっているようにしか見えなかった。他の人々が倒れて死んでいく中を、自分だけが復活し、周りの人々を踏みつけて、軽やかに逃げ出していくように走っていくキリスト…。それを恨めしそうに見つめる人たち。いえ、たまたま私にはそう見えてしまった、というだけの話なんですが

e0006365_23145215.jpgポスターに使われていたせいもあるだろうが、最も印象に残ったのはパルミジャニーノの《貴婦人の肖像(アンテア)》だった。大きさのインパクトもあるだろうが、描かれた女性の表情や視線の強さがとても印象的だったのだ。

それから、マグダラのマリアを題材とした絵が複数あったのだが、一つ、「悔悛するマグダラのマリア」という絵のタイトルが気に入らなかった。何故かと言うと、隣に同じ画家の描いた「祈りを捧げる~」というようなタイトルで男性の肖像画があったのだ。これら二つの作品を見比べてみると、どちらも「涙を流しながら、点を見上げて祈りを捧げている」構図である。どう見ても対になっているのにも関わらず、マグダラのマリアの方だけが「悔い改める」というようにタイトルが付けられているのはなぜか? マグダラのマリアの位置付けを低くして定着させようという当時の教会の方針が圧力となっているように見えるようなタイトルだ。絵は結構良いだけに残念だった。
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by invox | 2010-09-18 23:13 | ■Arts
DAAU: Die Anarchistische Abendunterhaltung (ベルギー)
Live at Roppongi Hills Arena, 11th (Sat.) Sep. 2010

e0006365_23471657.jpg - Simon Lenski: Cello
 - Han Stubbe: Clarinet
 - Roel Van Camp: Accordion
 - Hannes D'Hoine: Double Bass


面白い音楽だ。また、編成も面白い思う。クラリネット、アコーディオン、チェロ、ダブル・ベースというカルテットだ。打楽器無し、電器・電子楽器無し。ライブではPAは通すものの、シンセサイザーやサンプラーなどの電子音源は使用していないようだ。エフェクターはちょっとあったかな。

出てきた音は、クラシックではもちろんない。ベルギー・ビール・ウィークエンド東京の公式サイト紹介されていたようにジャズ・ロックというのもちょっと違う。むしろ、ジュルヴェルヌやユニヴェル・ゼロ、アールゾワイなどに連なるチェンバー・ロックと言った方がしっくり来るだろう。事実、彼らはPAを通してかなりの大音量でコンサートを行った。これはまさにロックのノリだ。4人の内クラリネットとダブル・ベースは立っていたが、アコーディオンとチェロは椅子に座っての演奏。見た目はまさに室内楽の様相。ステージには左からクラリネット、アコーディオン、チェロ、そしてベースという並び方。この見た目、非常におとなしい布陣で、静かに始まるのだが、徐々に音が厚くなり、ミニマルなフレージングの中に大きなうねりが現れては消え、クラリネットやチェロのリードが縦横無尽に駆け抜ける場面もあり、非常に高揚させられる音楽だった。

e0006365_23521429.jpg会場では、スタート前にこのライブは録音されるというアナウンスが合ったのだが、ライブ終了後にそれをCD-R(すでにレーベル面は印刷されたしっかりしたもの)にしたものを即売。同時に彼らにとっては6枚目に当たる最新作「THE SHEPHERD'S DREAM」を販売していた。これは、ジャケットの代わりに木の箱に収められており、帰宅後に気がついたのだが、ライブCD用のディスク2ケースが同梱されていた。どうやら、このアルバムは最初からライブCDを特典として付けていた様で、現在では、これだけを欲しい人たちのために、ライブCD「The DREAM LIVE」としても売られている。今回の日本公演でも、アルバムと一緒にこの日のライブCDを購入する場合は二つで2500円、単独のライブCDだけの場合は1000円という値付けだった。ライブはライン録音で非常にクリアな音質で観客の声は、ラッキーなことに聞こえない。MCは入っているので、ボリュームを上げていけば聞こえるのだろうが、全くの場違いな観客(なにせベルギー・ビールを飲もう!というのが主旨のイベントだった)なので、全く音楽を解さない客も多く、
それ故に野次もあったりして、入っていなくて良かったと言える。

DAAU(ダウ)の元々の名前は Die Anarchistische Abendunterhaltungというもので、これは「Steppenwolf(荒野の狼)」(ヘルマン・ヘッセ)から採られている。バンドは1995年に結成されていて、すでに15年のキャリアがある。そもそもはレンスキー兄弟とその友達で始めたバンドなのだ。現在のラインアップは、創設メンバーから3人と3年前に加入したダブル・ベースの4人となる。

創設メンバー(1995~)
 - Simon Lenski(Cello)
 - Buni Lenski (Violin)
 - Han Stubbe (Clarinet)
 - Roel Van Camp (Accordeon)

●ディスコグラフィー

1."Die Anarchistische Abendunterhaltung"(1995, Sony Classical)
   HAN STUBBE / clarinet
   RAUL VAN CAMP / accordion
   SIMON LENSKI / cello
   BUNI LENSKI / violin


2."We Need New Animals" (1998, Sony Classical)
   HAN STUBBE / clarinet
   RAUL VAN CAMP / accordion
   SIMON LENSKI / cello
   BUNI LENSKI / violin
   ANGELIQUE WILLKIE / vocal on 1 truck
   JASON LEWIS / drums
 
3."Life Transmission" (2001, Columbia)
   HAN STUBBE / clarinet
   RAUL VAN CAMP / accordion
   SIMON LENSKI / cello
   BUNI LENSKI / violin
   ADRIAN LENSKI / piano

   + Janek Kowalski(Drums, Tour only)

4."Tub Gurnard Goodness" (2004, Radical Duke Entertainment)
   SIMON LENSKI / cello
   BUNI LENSKI / violin
   HAN STUBBE / clarinet
   ROEL VAN CAMP / accordion
   ゲスト
   Angelique Wilkie / Vo, lyrics on 2 trucks
   Roel Poriau / Drums,
   Mirko Banovic / electric bass
   Bo Wiget / additional cello on 1 truck

5."Domestic Wildlife" (2006, Radical Duke Entertainment)
   HAN STUBBE / CLARINET
   SIMON LENSKI / CELLO - ELECTRONICS
   BUNI LENSKI / VIOLIN
   ROEL VAN CAMP / ACCORDION
   GEERT 'BOOTS' BUDTS / DRUMS - ELECTRONICS
   FRE MADOU / DOUBLE BASS

6."The Shepherd's Dream" (2010, Radical Duke Entertainment)
"The Dream Live" (Companion Disc for "The Sheperd's Dream")(2010, RDE)
   HAN STUBBE / Clarinet
   RAUL VAN CAMP / Accordion
   SIMON LENSKI / Cello
   HANNES d'HOINE / Double Bass

以上が正規のアルバムで、これ以外にRare, Remixed and Unreleasedとして、

"Ghost Tracks" (2004)   という作品がリリースされている。

自分たちの作品をリリースするために彼らが起こしたレーベルが「Radical Duke Entertainment」であり、彼らの他に、メンバーの関連するプロジェクトなどの作品もリリースされている。
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by invox | 2010-09-16 23:52 | ■Music
デヴィッド・クロスとデヴィッド・ジャクソンが一緒に曲作りとレコーディングをしているというニュースがようやくmixiでも取り上げられていましたが、みんな情報が遅いのね、という感じです。せっかくデヴィッド・クロスが自身のHPでの日記や、マイ・スペーストゥィッターで知らせても、読んでいる人が少ないのかなぁ?

そして、ついにその二人の録音・作曲の映像がDC自身のアップでYouTubeで公開されています。ついでにフェイスブックにもDCはページを開設。いやアクティヴだなぁ。
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by invox | 2010-09-05 18:33 | ■Music