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「ゴーギャン展」 国立近代美術館

「ゴーギャン展 Paul Gauguin」 東京国立近代美術館

単独展を見に行くほど好きな画家というわけではないが、せっかくなので見ておいても良いだろうということで見に行った。竹橋の駅近く。

e0006365_23365912.jpg初めて知ったのは、ゴーギャンは元々ビジネスマンだったということ。34歳から本格的な画家を目指して活動を始めたということ。最初期は印象派の画家との交友があり、画風ももろに印象派だったこと。タヒチ以外にも南米やオーストラリアなどを行き来していたこと。などなど。

1880年代初期の作品から徐々に印象派的な筆遣いが、もっとプリミティヴで暗い色を多用する方向へと変化していった様は作品を眺めているだけですぐに分かる。そしてタヒチ。熱帯独特のワイルドな生活様式から、急速に西欧化される人々の表情を捉えつつ、強引にもそこに、原初的な聖性を詰め込もうとしているようにも見えるテーマと筆致。

繰り返し用いられる「引用」とそれらのミクスチャ。ゴーギャンがどのような感覚を自らの作業に対して持っていたのかは分からないが、それはまるで、自然や宗教、先人の芸術活動からのリミックス、リマスターのような作業のようにも思える。それは、「新規性・オリジナリティがない」ということではない。むしろゴーギャンの個性は強い。
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by invox | 2009-09-02 23:38 | ■Arts