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ベルギー幻想美術館展

「ベルギー幻想美術館 ~ クノップフからデルヴォー、マグリットまで」Bunkamura Meuseum

e0006365_2359524.jpg「ベルギーの」「幻想絵画」というテーマだが、結果として、作品数が多く、存在感もあったのは、ルネ・マグリットとポール・デルヴォーが頭抜けていた。まぁ共に有名な画家であるし、いろんなところで目にする機会も多いせいで、受容れやすいということもあるだろう。それら以外ではやはりクノップフやデルヴィル、ロップスといったところが印象的だった。

ひとつ良く分からなかったのは、お奥穂作品が姫路市立美術館から持って来られているし、図録としても姫路市立美術館の図録が販売されていたが、そこの収蔵品以外も持ってきていたのだろうか? 展覧会のタイトルにはどこにも「姫路市立美術館展」のような記述がなかったので、実際に見たときに少し違和感を覚えた。

e0006365_001080.jpgポール・デルヴォーは、大学時代に「デルヴォー展」というのを見たことがある。今回の展示会でデルヴォーの生きていた年代を見て驚いたのは、デルヴォー展を見たときには、彼はまだ生きていた現役の画家だったということだ。もちろん、新進気鋭というわけではなく、すでに有名だったからこその個展だったのだと思うが、当時は彼の画風にインパクトを受けたものの、素直に良いなぁとは思えなかった部分もあり、いまだにその時に購入したポストカードなどを見ると複雑な気持ちになるのだが、今回の展覧会で、画家の人となりについても少し情報があったり、まじまじと作品を見ることが出来たせいか、前回感じた違和感は感じなかった。むしろ、素直に楽しむことが出来たと思う。不思議なものだ。

e0006365_00412.jpg一方、クノップフ描くところの女性の肖像画については、これもまた、現代においてはすでに「漫画」に取り込まれて久しいものとなっていて、インパクトに欠けたものと写った。これを先に見ていれば違った感想もあったのだろうが...。残念。

マグリットの作品の中にジョージェットを描いたものがあった。それを見てスチュワート&ガスキンのカバーした「ルネ・アンド・ジョージェット・マグリット...」の歌を思い出したのは私だけだろうか。マグリットの作品は安定しているので、安心して見ることが出来るのだが、その中に描かれた不安定さや不安といったものが、見る者のバランスを崩そうとしているように感じられる。好きな作品もあれば、そうでもないものもある、という当たり前の接し方なのだが、彼の大きなサイズの作品を部屋に飾りたくなることがある。ま、時々ね。
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by invox | 2009-10-24 00:01 | ■Arts