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「不思議のひと触れ」シオドア・スタージョン

「不思議のひと触れ」作:シオドア・スタージョン/訳:大森 望(河出文庫)

これはまた、これまで読んだほかの作品とは異なる手触りの本だ。スタージョンの作品の中でもちょっと変わっている作品ばかりなのかもしれない。それは、スタージョン「らしさ」をどう感じているかにもよるのだろうが、私にとっては、新しい一面を見せてくれた。

e0006365_18312024.jpg「高額保険」
「もうひとりのシーリア」
「影よ、影よ、影の国」
「裏庭の神様」
「不思議のひと触れ」
「ぶわん、ばっ!」
「タンディの物語」
「閉所愛好症」
「雷と薔薇」
「孤独の円盤」

全部の作品が面白かったのだが、ジャズのドラマーの話を描いた「ぶわん、ばっ!」が、スタージョンが音楽ものを書くんだという、意外でもあり、嬉しくもあり、とても楽しめた。「不思議のひと触れ」や「閉所恐怖症」、「孤独の円盤」はロマンティックな物語で、あまり意外性がないという意外性が逆に面白く読めた。「もうひとりのシーリア」や「裏庭の神様」は、日本人の作品かと思うほど身近な感じで楽しめた。これは、逆に日本人で影響を受けた作家がいるのかもしれない、とも思わされた。いずれにせよ、スタージョンのデビュー作など、いろんなものを書いているんだなぁというのが良く分かった。ハードカバーにも手を出すか。
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by invox | 2009-12-26 18:31 | ■Books