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エゴの時代

面白いのは、普段の生活ではまともに人と話ができないような人がネット上では攻撃的なまでに饒舌になる傾向があるということだ。普段言いたいことがあっても言えない分過剰になるのだろうか。バランス感覚が悪すぎる。趣味の世界において、価値観は多様であるのは自明の理として周知徹底されているはずだと思っていたが、そうでもないらしい。自分の価値観こそが絶対で、それを認めない、あるいは同意しない奴はとんでもない馬鹿か悪人だ、と。あほらしいことこの上ない。音楽の世界でも、海賊盤や稀少盤を血眼になって収集しては「どうだ凄いだろう。凄いといえ!」と迫り来てはこちらが「凄いね」と言ってあげるまで開放してくれない人もいる。まぁそれもまた趣味の世界なのだから仕方がないのかもしれない。でも勘弁して欲しい。

一方で、世の中には徹底的に自分で責任を追うことを拒否する人がいる。責任を負わないことをまるで正義ででもあるかのように、正論であるかのように振り回す者までいる。たとえばどの本が「良い」とか、「悪い」とか、どの音楽が「良い」か、「悪い」か。そもそも「良い、悪い」で語ること自体愚の骨頂だ。自分の好みかどうか、というのが趣味の基本だろう。他の人にとっての「良い」音楽でも「嫌い」なものは「良くない」と普通は認識しているのではないだろうか。そのくせ、人がこれは凄い、とか良くないとか言うのを真に受けて自分の目や耳で確認せずに飛びつき、結果が自分の勝手な妄想と異なっているとその責任をコメントを出した人に押し付けている。自分の好みまで人に決めて欲しいのか? そういう人はもしかして人付き合いも下手だったり、学業や仕事の能力も低いのではないか? そして、そういった自分が招いた不幸の責任をすべて他人や環境のせいにして開き直っているのではないだろうか、とふと思う。

とまぁこんなことを少し考えさせられることが増えてきた。自分のもまたそういうようなことをしているのではないかという不安とともに。嫌な時代だ。
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by inVox | 2005-08-20 23:07 | ■Human