「Q & A」 恩田陸
「Q&A」恩田陸
「質問と答えだけで構成された小説」という本作品だが、前半の意気込みは行き詰まり、途中から苦しいスタイルとなる。かろうじて「質問」と「答え」ではあるが、前半のスタイルを維持できるほどのエネルギーは感じられない。何とかダイナミズムを維持しようとしてのことかもしれないが、散漫な印象を受けるし、「あがき」のようなものも感じられる。新しい試みのひとつだろうが練り込みというか作り込みというか、もう少し寝かしておいた方がよかったアイディアかもしれない。
「質問と答えだけで構成された小説」という本作品だが、前半の意気込みは行き詰まり、途中から苦しいスタイルとなる。かろうじて「質問」と「答え」ではあるが、前半のスタイルを維持できるほどのエネルギーは感じられない。何とかダイナミズムを維持しようとしてのことかもしれないが、散漫な印象を受けるし、「あがき」のようなものも感じられる。新しい試みのひとつだろうが練り込みというか作り込みというか、もう少し寝かしておいた方がよかったアイディアかもしれない。
by inVox
| 2007-06-10 18:21
| ■Books