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「青い剣」 ロビン・マッキンリィ

e0006365_23213275.jpg「青い剣」 ロビン・マッキンリィ

「サンシャイン&ヴァンパイア」に刺激されて、ついつい読み返してしまったではないか、ハリーの冒険。居場所を求めて、と言ってしまうと陳腐だが、結局は自分の居場所、つまり違和感を感じることのない場所を見つけるまでの冒険なのではなかろうか。女性の描く女性が主人公ということで、なるほどこういう見方があるのか(男である私からしてみるとなるほど)と思うところも多い。

少女から大人の女性への成長物語、という側面も強いが、それは少年から大人へという児童文学あるいはジュブナイルに比べても違いが感じられる。それは同じ年代の少年少女を対象とした少年漫画と少女マンガの違いが歴然と在った時代の「違い」と似ているかもしれない。それは「少年」とは少し違った「少女」というものの持っている中途半端な「無性」なのかもしれないし、「両性」的な側面なのかもしれない。とにかく、弾性である私から見ている限りにおいて、ハリーは「男の子ではないこと」を強く意識せざるを得ない時期にさしかかった少女であるように思えるし、それは一種独特のパースペクティヴを持っているように感じる。あぁ、何と言えばいいのか、適切な表現が見つからない。

何かのきっかけで、それまでの生活ががらりと変化してしまうことは、その変化の多くが当人にとって予想できる範囲内であるだけで、誰にでもあるだろう。引越し、転校、転勤、就職、進学、留学、結婚、離婚、出産などなど、見渡せば「きっかけ」は山ほどある。そして、大概は、程度の差こそあれ、その変化に振り回されることの方が多いのではないだろうか。そういった変化への対応がどのように出来るかによってその後の生活が変わっていくと私は考える。人生は、「選択しない」を選択することも含めて「選択」の連続だと誰かが言った。願わくは、いつも、よりよい選択を自分がしてきたと思いたい。
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by invox | 2008-03-11 23:22 | ■Books