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小川一水 「時砂の王」と「復活の地」

「時砂の王」小川一水

e0006365_1264619.jpg移動時に読んでいた本が予想外に早く終わってしまい、急遽手近なところにあった本屋に飛び込んで購入した本だ。もちろん、闇雲に選んだのではなく、裏表紙の文章を参考にした。正直、期待していたわけではない。挿絵はいかにもありそうなアニメーション的な絵で、これは購入を躊躇わせた。

読んだ感想は、面白かった。気に入った。タイム・トラベルを絡めてSF的な設定と邪馬台国の卑弥呼という伝説・神話的な設定とを上手くミックスさせ、そこにさらに様々な異なる時間を挿入しながら展開する物語は、基本的にとても硬派なものだが、所謂ジュブナイルなSF・ファンタジー的な部分を補うだけのヘヴィさを持っていた。もちろん、そういう叙事詩的な大きな展開も持っているのだが、それがお子ちゃま向けに陥ることなく最後まで持続していることには感心させられた。

一転だけ気になったのは、女性が描けていないこと。女性だけはどうしてもアニメ的なキャラクター設定になってしまっているように思う。これは少し残念だった。女性が出てくるといきなりお子様向けになってしまう。
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復活の地 I II III」小川一水

勢いで「もう少し長い作品を」と手を出したのがこちら。これも面白かったが、やはり女性が描けていない点は同じ。。e0006365_1274791.jpg宇宙規模の政治・外交を描ききれていないところも残念。悪くはない。だが、シリアスな重さという点では物足りなさを感じたのも事実。アーサー・C・クラークのファンのようだが、大人を主人公として描くにはまだまだかも。中学生の頃に読んでいたらはまったかもしれないe0006365_12887.jpg












それにしても、この表紙や挿絵はナントカできないものか。これでは買うときに躊躇してしまう。まぁ、購買層として考えられているのが中高生なのだろうから仕方ないのかもしれないが。ちょっとね。
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by invox | 2008-09-27 12:15 | ■Books