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あぁ、ついに終わってしまった、9年ぶりとなるデイヴ・スチュワート&バーバラ・ガスキンの日本公演が。4泊5日の来日は、帰国のフライトが早いこともあり、前日の夜が最後の挨拶となった。


彼らが到着したのはコンサート前日。そろそろ到着した頃かな、とベレンに歓迎メッセージを送るとちょうどのタイミングだったので、デイヴとバーバラによろしくと伝言。すぐに返事が来て二人からもハローと伝えてきてくれた。いよいよ明日だ。


ステージのセットアップ中のところに合流し、一区切りつくまでの間に、エンジニアのテッドに挨拶。渡していなかった前回2009年の公演時のお土産本を手渡した。すぐに開いて、懐かしい写真に声を上げていた。今回の会場のスタッフも写っており、しばらく盛り上がっていた。セットアップがひと段落したので皆でコーヒーを飲みながら挨拶。今回の私製ツアーブックを手渡すと、とても喜んでくれた。特にベレンは彼の写真やディスコグラフィが載せられていることに驚いてくれた。全員からサインをもらった1冊は私の宝物となった。そして、リハーサルが進み、本番へ。


Dave Stewart & Barbara Gaskin Livein Japan 2018


20181019日(Fri.) 青山 月見ル君思フ


<1st Set>

1. Wings on Our Shoes

2. The Emperor's NewGuitar

3. Heavy Heart

4. Hold On To TheChain

5. Levi Stubbs' Tears

6. The Arms ofMiklosko

<2nd Set>

7. Like The Ocean

8. Summer In The City

9. I'm In A DifferentWorld

10. Time's Arrow

11. Afraid Of Clowns

12. Roads Girdle The Globe

<Encore>

13. Shaking All Over

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20181020日(Sat.) 青山 月見ル君思フ

<1st Set>

1. Hold On To TheChain

2. The Emperor's NewGuitar

3. Heavy Heart

4. Ride The HighAtlantic Wind

5. Levi Stubbs' Tears

6. The Arms ofMiklosko

<2nd Set>

7. Rene and GeorgetteWith Their Dog After The War

8. Wings on Our Shoes

9. Drizzle Cloaks

10. The Cloths Of Heaven

11. Afraid Of Clowns

12. Walking The Dog

13. Shaking All Over

<Encore>

14.  I'm In A Different World

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20181021日(Sun.) 青山 月見ル君思フ


<1st Set>

1. Wings On Our Shoes

2. Drizzle Cloaks

3. Heavy Heart

4. Ride The HighAtlantic Wind

5. Levi Stubbs' Tears

6. Summer In The City

<2nd Set>

7. Rene and GeorgetteWith Their Dog After The War

8. Like The Ocean

9. I'm In A DifferentWorld

10. The Cloths Of Heaven

11. Afraid Of Clowns

12. Roads Girdle The Globe

<Encore>

13. Shaking All Over

<2nd Encore>

14.  The Arms of Miklosko


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1019日は、初日であると同時に、後から発表された追加公演で、終演後にはファン・イベントもある特別な日。後から見てみると1曲少ないセットだが、新作からの楽曲を中心に、ライブでは初めて聴く曲がずらりと並んでいて、9年前や17年前あるいは27年前に演奏したことがある曲も、イントロやアレンジが変えられており、文句なしに大満足のステージだった。


新作「スター・クロックス」からは6曲。これは、8月24日のロンドン公演のセットリストから予想できたので、違う曲の可能性も踏まえて、直前に出たばかりのアルバムを何度も聴き込んでいた。ロンドン公演の演奏を聴いたわけではないので、比較はできないが、きっと日本公演の方が何倍も素晴らしい出来だったに違いないと信じている。


私が驚き、かつ嬉しかったのは、バーバラの声がとても力強くて、ある意味、前回2009年の公演の時よりも強く、しなやかに、美しくなっていたことだ。後でデイヴにそう言ったら、ロンドン公演の前から相当に練習を重ねたし、ベレンを指導する上でも相当にトレーニングしたからだよ、と言っていた。いやいやデイヴもバーバラも1950年生まれとは思えないエネルギーを放っていたのだ。ちなみに、ベレンの指導に当たってバーバラはかなりスパルタだったとのこと。とても優しいバーバラだが、こと音楽となると大変厳しい先生になるようだ。


ちなみに、新作「スター・クロックス」からは6曲と書いたが、それは各公演日における演奏曲数である。3日間を通じて見てみると、実は全9曲中8曲が演奏されている。そして、初日にだけ演奏された曲が「タイムズ・アロウ」だ。この素晴らしいバラッドはこの特別追加公演の非にだけ演奏されたので、この日を見た人は幸運だ。ただし、初日にだけ演奏されなかった曲もある。それは「ドリズル・クロークス」と「ライド・ザ・ハイ・アトランティック・ウインド」だ。20日と21日にはそれらが演奏されている。


また、新作からの楽曲の中でも、「ドリズル・クロークス」と「タイムズ・アロウ」はロンドン公演では演奏していない。日本でのみ演奏した楽曲だ(ちなみに新作から唯一演奏されなかった「エヴリシング・シングズ」はロンドンでも日本でも演奏されていない)。いずれも素敵な曲だけに、すべて聴けた日本のファンは幸せだと言っていいだろう。


"Star Clocks" (2018) DaveStewart & Barbara Gaskin

1. Wings On Our Shoes

2. Ride the High Atlantic Wind

3. Drizzle Cloaks

4. Summer in the City

5. Heavy Heart

6. The Arms of Miklosko

7. Everything Sings

8. Afraid of Clowns

9. Time's Arrow

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「珍しい曲」が多いと書いたが、例えば「ホールド・オン・トゥ・ザ・チェイン」は、2001年の来日時の特別記念コンピレーションCDRが後に正式に発売された「TLG コレクション」にのみ収録されている曲だ。このアルバムは未発表曲や未発表バージョンばかりだったので、海外でも持っている人は少ないかもしれない。


例えば「ライク・ジ・オーシャン」は、2011年にリマスターされて発売された「ザ・ビッグ・アイディア スペシャル・エディション」にのみ収録されたボーナス・トラックだ。それ以前に発売された同作には違うボーナス・トラックが収録されていた(この「スペシャル・エディション」シリーズ4作品は、すべてそれ以前のバージョンとはボーナス・トラックが異なっているので、単純なリマスターだけだと思っていた人は要注意)。


そして、ステージでひときわ目を惹いたのは、新メンバーのベレン・マシューズだ。とても若いギタリストだが、大変うまく、何よりデイヴが求めていたギター・サウンドを余すところなく満たしていて、バンドのライブ・サウンドをよりライブ感を増す方向へとドライブしていた。なおかつ、彼は、大変ユニークなオリジナリティも持ち合わせている。数少ないソロの場面では、驚異的な個性たっぷりのソロを展開して観客を圧倒していた。加えて、とんだり跳ねたりと、ステージでの動きが激しく、大きく、バンドに若々しい空気をもたらしてくれている。論より証拠で、開演前は見向きもされていなかった彼のバンド「GRIP-LIKE VICE(グリップ-ライク・ヴァイス)」の6曲入りミニ・アルバム「ゲット・スーパー」が、ライブ後には次々に買われていったのだ。


そのベレンが大好きなバンドXTCのカバーである「Roads Girdle the Globe」を今回演奏してくれたのだが、ベレンが生き生きと演奏していたのはもちろん、デイヴもまたXTCはカバーするほど好きなので、二人の趣味が一致した結果の選曲だったようだ。ロンドンでは演奏していなかったこともあり、エンジニアのテッドも「まさかこの曲をやるなんて!」と大変驚いていた。アルバム「アズ・ファー・アズ・ドリームズ・キャン・ゴー」に収録されているので、録音されたのは1986年以前と思われるとても古い楽曲だ。


また、旧知の曲であるはずの「アイム・イン・ア・ディファレント・ワールド」は、イントロ部にデイヴの即興演奏が加えられ、かつ、デイヴの要請でサビのタイトルを繰り返すところでミラーボールを回すという演出が効果的だった。この演出はロンドンでもやったそうだが、ロンドンでは照明係がちょっと失敗したのだとのこと。照明の演出はこれだけではなく、静かな曲では暗くするところや、「アフレイド・オヴ・クラウンズ」の最後のところはリフに合わせて明滅させるなど、何か所かは細かく指示を出していた。なので、2日目3日目の公演の中で、デイヴが「Yuka!」と照明係の女性を褒め称えるように紹介をしていた。


驚かされたのはまだある。「シェイキング・オール・オーヴァー」は、「TLG コレクション」のでも、「アワー・ムーン」のバージョンとも違うアレンジを施してあったのだ。ドラム・ソロの場面では「ギャヴィン・ハリソン!」と紹介したり、ベレンと互いにドラムを叩く真似をしあってみたりと、最高にノリノリだった。


バーバラは、基本的には歌のみだったが、1曲だけ、ステージ後方に置いたおもちゃの鉄琴のようなものを演奏していた。どの曲だったかちょっと思い出せないが、今回のお宝シーンの一つであるのは間違いない。


次は、新作がなくても良いので、ぜひまた近いうちに来てほしいと切に願っている。彼らもぜひそうしたいと言っていた。


<ロンドン公演セットリスト>

2018年8月24日、Bush Hall, London


<First Set>

 1. Wings On Our Shoes

 2. The Emperor's New Guitar

 3. Heavy Heart

 4. Ride the High Atlantic Wind

 5. Levi Stubb's Tears

 6. Arms of Miklosko

<Second Set>

 7. Let Me Sleep Tonight

 8. Summer In The City

 9. I'm in a Different World

10. Cloths of Heaven

11. Afraid of Clowns

<Encore>

12. Walking the Dog

13. Shakin' All Over




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by inVox | 2018-10-23 15:46 | ■Music